設定・自動化

商談に関連する取引先責任者のレポートタイプを作る手順

標準のレポートタイプで欲しい組み合わせが無いときは、カスタムレポートタイプを作ります。2025年に書いた手順を、2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプで確かめ直しました。

2025.07.17

どういうときに使うのか

レポートを作ろうとしたときに、欲しいオブジェクトの組み合わせがレポートタイプの一覧に無いことがあります。たとえば「商談にかかわっている取引先責任者だけを一覧にしたい」ときです。標準の「取引先責任者と取引先」では、商談の項目を並べられません。

こうしたときは、主となるオブジェクトと関連オブジェクトを自分で選んで、カスタムレポートタイプを作ります。この記事では、取引先責任者を主オブジェクト、商談を関連オブジェクトにした「商談に関連する取引先責任者」を作ります。

作る前に確かめること

確かめること内容
権限作成と更新には「カスタムレポートタイプの管理」の権限が要ります
画面の種類設定のレポートタイプの画面が新しい作成画面(Enhanced)か、従来の画面(Legacy)かで手順が少し違います。この記事は新しい作成画面です
主オブジェクトレポートの1行の中心になるオブジェクトです。何を数えたいレポートかを先に決めます

レポートタイプを定義する

  1. レポートタイプの画面を開く

    設定のクイック検索に「レポートタイプ」と入れ、「レポートタイプ」を開きます。

  2. 新規で作り始める

    「新規カスタムレポートタイプ」を押します。

  3. 主オブジェクトと詳細を入れる

    主オブジェクトに「取引先責任者」を選び、表示ラベル「商談に関連する取引先責任者」、API参照名「ReportType_Contacts_RelatedOpportunity」、説明、カテゴリ「取引先と取引先責任者」を入れます。

  4. 可用性を決める

    すぐに使うなら状況を「リリース済み」にして「次へ」を押します。

設定のホーム画面。左上のクイック検索の欄が枠で示されている
設定のホームです。左上のクイック検索から探します。
カスタムレポートタイプの一覧。新規カスタムレポートタイプのボタンが枠で示されている
一覧の右上から新規作成を始めます。
新規カスタムレポートタイプの定義画面。主オブジェクト・表示ラベル・API参照名・説明・カテゴリに格納の欄が枠で示されている
枠の5つが必須の項目です。説明はレポートを作る人に見えるので、用途が分かる文にします。
可用性を設定する欄。開発中とリリース済みの選択肢があり、リリース済みが枠で示されている
可用性の選択です。画面の説明文も読んでおきます。
ここで間違えやすいところです。「開発中」のままにすると、公式ヘルプのとおり、このレポートタイプとそのレポートは「カスタムレポートタイプの管理」の権限を持つ人にしか見えません。自分では見えるのに、利用者から「レポートタイプが無い」と言われるときは、まずここを確かめてください。

関連オブジェクトを結ぶ

「(クリックして他のオブジェクトと関連付ける)」を押し、「商談」を選んで保存します。ここで、取引先責任者と商談の結び方を選びます。

選択肢レポートに出る取引先責任者
各「A」レコードには関連する「B」レコードが1つ以上必要です商談が1件以上ある取引先責任者だけ
「A」レコードには関連する「B」レコードの有無は問いません商談の有無にかかわらず、すべての取引先責任者

今回は「商談に関連する」取引先責任者を見たいので、上の「1つ以上必要」を選びます。

レポートレコードセットを定義する画面。Aに取引先責任者、Bに商談を選び、AとBの関係の選択肢が並んでいる
右の図は、選んだ結び方でどのレコードが出るかを表しています。

レポートに最初から出す列を決める

保存すると、レポートタイプの詳細画面になります。「レイアウトを編集する」を押すと、レポートで使える項目と、最初から出す列を決められます。

作成したカスタムレポートタイプの詳細画面。レイアウトを編集するボタンが枠で示されている
詳細画面です。作成者と更新者の名前は伏せています。
  1. 既定の列を見分ける

    レイアウトの編集画面では、最初から列に出る項目の横にチェックの印が付いています。

  2. 足したい項目を編集する

    足したい項目にカーソルを合わせ、鉛筆の印を押します。

  3. 「デフォルト列」を付けて保存する

    「項目の設定情報」で「デフォルト列」にチェックを入れて保存します。ここで、レポートに出る表示名も変えられます。

レイアウトの編集画面。取引先責任者と商談のセクションに項目が並び、既定の列にチェックの印、取引先名に鉛筆の印がある
緑の枠がすでに既定の列になっている項目です。取引先名を足すため、鉛筆の印を押します。
項目の設定情報のダイアログ。表示名の欄とデフォルト列のチェックボックスがある
「デフォルト列」にチェックを入れて保存します。

できたかを確かめる

レポートの「新規レポート」を開き、カテゴリ「取引先と取引先責任者」を選ぶと、作ったレポートタイプがカスタムとして並びます。

レポートを作成のダイアログ。取引先と取引先責任者のカテゴリに、商談に関連する取引先責任者がカスタムとして表示されている
標準のレポートタイプに混ざって、作ったものが出ます。

選んでレポートを作ると、アウトラインの列に、既定の列にした項目が最初から並びます。

新規レポートの編集画面。列に氏名・取引先名・商談名・フェーズ・金額・数量が並び、取引先名が枠で示されている
後から既定の列にした取引先名も、最初から列に入っています。

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ「Create a Custom Report Type in the Enhanced Custom Report Type Builder」で、必要な権限、開発中とリリース済みの違い、関連オブジェクトの結び方を確認しています
  • 画像は2025年6月に作った当時の画面です。画面右上の利用者のアイコンと、作成者・更新者の名前は伏せています

まとめ

  • 標準のレポートタイプに欲しい組み合わせが無いときは、カスタムレポートタイプを作ります
  • 作成には「カスタムレポートタイプの管理」の権限が要ります
  • 「開発中」のままだと、この権限を持つ人にしかレポートタイプが見えません
  • 関連オブジェクトは、子のレコードが要るか・無くてもよいかの結び方で、出るレコードが変わります
  • レイアウトの編集で「デフォルト列」を付けた項目は、新しいレポートに最初から並びます

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