導入・活用の解説

Account Engagementとは何かと主な機能

Account Engagementは、Salesforceと一体で使うマーケティングオートメーションです。2023年に書いた記事を、2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプと公式ブログで確かめ直しました。

2023.05.08

どういうときに使うのか

Webサイトで資料をダウンロードした人、メールを開いた人、何度も料金のページを見ている人。こうした見込み客の動きは、営業からは見えません。マーケティングの担当者も、どの人が商談に近いのかを勘で決めがちです。

Account Engagementは、見込み客のWeb上の行動を追い、メールで関係を育て、商談に近い人を営業へ渡すための仕組みです。公式ヘルプでは、マーケティング担当者が意味のあるつながりを作り、パイプラインを増やし、営業が商談をまとめるのを支えるツール群と説明されています。

名前の変更

もとの名前はPardotです。Salesforceの公式ブログ(2022年4月6日)で、「Account Engagement, formerly known as Pardot」と案内されました。まずWebサイトやマーケティングの資料から名前が変わり、そのあと製品やヘルプへ広がる、と説明されています。

時期出来事
2022年4月PardotがAccount Engagementに名前を変えると案内されました
2022年10月17日Salesforceの中で使うPardot Classicアプリが廃止されました

Pardot Classicアプリの廃止について、ヘルプ記事では、従来の画面は pi.pardot.com でいまも使えること、Salesforceの中ではAccount EngagementのLightningアプリを使うことが案内されています。

ここで間違えやすいところです。ネットで「Pardot」と検索すると、古い名前と古い画面の情報がたくさん出てきます。手順を調べるときは、名前がAccount Engagementになっていること、Lightningアプリの画面で説明していることを確かめてください。

まず押さえる用語

公式の用語集から、よく出てくる言葉を並べます。

用語用語集の説明
ビジター追跡しているWebサイトなどを訪れた人。匿名のこともプロスペクトのこともあります
プロスペクト匿名だったビジターが変換され、誰か分かるようになった見込み客です
スコアページの閲覧やフォームの送信など、プロスペクトの行動に基づく点数です
グレードプロスペクトの人物像・合っている度合い・属性を表します

スコアは「どれだけ興味を持っているか」、グレードは「自社の顧客像にどれだけ合っているか」と考えると分かりやすくなります。両方が高い人ほど、商談に近いと言えます。

当時の記事で挙げたメリット

2023年の記事では、次の4つをメリットとして挙げていました。考え方はいまも変わりません。

  1. 商談に近いリードを見分ける

    行動の追跡とスコアリングで、商談につながりやすいリードをはっきりさせます。

  2. 顧客に合わせて関係を深める

    商談の状況や興味、属性に合わせたメールの流れで、関係を深めます。

  3. マーケティングと営業をつなぐ

    Salesforceと一体になっているので、顧客に合ったタイミングで営業が動けます。

  4. 投資対効果を測る

    獲得したリードが商談や受注まで進んだかを1か所で追えるので、施策ごとの効果が分かります。

主な機能

公式ヘルプの目次に並んでいる機能から、よく使うものをまとめます。

分類機能
集めるフォーム、ランディングページ、Webサイトの追跡
見極めるスコアリング、グレーディング
育てるメール、Engagement Studio
自動化するオートメーションルール、セグメンテーションルール、ダイナミックリスト、完了アクション
営業へ渡すSalesforceコネクター、エンゲージメント履歴

Salesforceとは、Salesforceコネクターでつながります。ヘルプ記事には、オートメーションルールでプロスペクトを更新すると、ひもづくリード・取引先責任者・個人取引先へ同期されると書かれています。公式ヘルプの目次には、Salesforceのレコードにエンゲージメント履歴を表示する手順もあります。

当時の記事から変わったこと

  • 当時の記事にあった、他社の営業支援ツールとの連携の紹介は外しました。この記事ではAccount Engagementそのものの説明に絞っています
  • 当時の記事の最後にあった、私たちのメールテンプレートの紹介も外しました
  • 料金はエディションや契約で変わるため、ここには書きません。Salesforceの公式サイトで確認してください

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(Account Engagementの目次、Account Engagementの用語集)、ヘルプ記事「Pardot Classic App in Salesforce Retirement」「Using Account Engagement Automation Rules vs. Salesforce Flows」、Salesforce公式ブログ(2022年4月6日)で確認しています

まとめ

  • Account Engagementは、Salesforceと一体で使うマーケティングオートメーションです
  • もとの名前はPardotで、2022年4月に名前の変更が案内されました
  • Salesforceの中で使うPardot Classicアプリは2022年10月17日に廃止され、いまはLightningアプリを使います
  • スコアは行動に基づく点数、グレードは顧客像に合っている度合いです
  • Salesforceとは、Salesforceコネクターでつないで使います

Salesforceの導入・運用についてご相談ください

導入前の検討から、お使いの環境の改修・運用、AIとの連携まで承ります。状況を伺ったうえで、進め方をご提案します。