導入・活用の解説

Einstein Discoveryで商談の改善点を探す

この記事は2021年に「Einstein Analytics設定方法」として書いたものです。当時の「ストーリー」は、いまのEinstein Discoveryでは「モデル」と呼ばれています。当時の考え方と画面は残し、2026年9月時点の名前と手順に合わせて書き直しました。

2021.01.09

この記事の読み方

当時の記事では、Einstein Analyticsの「ストーリー」を使い、商談のデータからプラスとマイナスの原因を探す流れを紹介しました。その流れ自体は、いまも同じ考え方で使えます。

変わったのは名前です。

当時の呼び方2026年9月時点の呼び方
Einstein AnalyticsSalesforceの公式ヘルプでは、分析の機能は「CRM Analytics」の名前で案内されています
ストーリーEinstein Discoveryの「モデル」。公式ヘルプに「Einstein Discovery stories are now models」と書かれています
先に結論です。Einstein Discoveryは、CRM Analytics Plus か Einstein Predictions のライセンスが要り、どちらも追加の費用がかかると公式ヘルプに書かれています。使えるかどうかは、自社の契約を先に確かめてください。料金はここには書きません。

どういうときに使うのか

Einstein Discoveryは、統計のモデルと機械学習で、データの中の傾向を見つけて見せる機能です。公式ヘルプでは、先の結果を予測し、その結果をよくするための打ち手も示す、と説明されています。

当時の記事のテーマは「営業が獲得する商談について、改善の提案を知りたい」でした。どの項目が受注に効いているのか、どこで差が出ているのかを、勘ではなくデータで確かめたいときに使います。

大きな流れ

  1. 何を知りたいかを決める

    分析のあとにどうなっていたいかを考えます。当時の例では「商談の受注をよくするには何が効いているか」です。この段階では大まかでかまいません。

  2. データセットを作る

    必要なオブジェクトと項目を洗い出し、CRM Analyticsのデータセットにします。当時の例では、商談を起点に、取引先・所有者・取引先責任者をつなぎました。

  3. モデルを作る

    Analytics Studioのホームで「作成」から「モデル」を選び、「データセットから作成」で作ったデータセットを選びます。

  4. 目標を決める

    分析したい結果の項目を選び、その値を大きくしたいのか、小さくしたいのかを決めます。

  5. 結果を読む

    どの項目が結果を押し上げ、どの項目が押し下げているかを確かめます。

データセットに含めるオブジェクトを選ぶ画面。商談を起点にAccount、User、Contactがつながっている
当時のデータセットを作る画面です。商談を起点に、取引先・所有者・取引先責任者をつないでいます。
分析結果の画面。部門ごとの平均との差が棒グラフで示され、平均より良い例と悪い例が左に並んでいる
分析結果の例です。左に平均より良い例と悪い例が文章で並び、右の棒グラフで差を見比べます。

当時の手順は、Analytics Studioのデータセットのタブでデータセットを選び、右の▼から「ストーリーを作成」を選ぶ形でした。いまは上のとおり、Analytics Studioの「作成」から「モデル」を選びます。

ここで間違えやすいところです。この流れは、データの項目がきれいにそろっていることが前提です。長く運用している組織では、同じ意味の項目が新旧で2つある、選択肢の値がばらばら、空欄が多い、ということがよくあります。そのまま分析すると、結果もゆがみます。モデルを作る前に、データセットを作る段階で項目を整えてください。

当時の記事から変わったこと

項目当時いま
呼び方ストーリーモデル
作る場所Analytics Studioのデータセットのタブから「ストーリーを作成」Analytics Studioの「作成」から「モデル」
ライセンス当時の記事では触れていませんでしたCRM Analytics Plus か Einstein Predictions が要ります

公式ヘルプには、名前を置き換えきるまで、古い名前が残っている場所もあると書かれています。画面で「ストーリー」という言葉を見かけても、モデルのことだと読み替えてください。

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(Explain, Predict, and Take Action with Einstein Discovery)と、TrailheadのEinstein Discoveryの単元(モデルの作り方)で確認しています
  • 画像は2021年当時の画面と分析結果の例です。いまの画面とは見た目が違う可能性があります

まとめ

  • 当時のEinstein Analyticsの「ストーリー」は、いまのEinstein Discoveryの「モデル」です
  • 分析の機能は、公式ヘルプでは「CRM Analytics」の名前で案内されています
  • 流れは、知りたいことを決める、データセットを作る、モデルを作る、目標を決める、結果を読む、の順です
  • モデルは、Analytics Studioの「作成」から「モデル」を選び、データセットから作ります
  • Einstein Discoveryには、CRM Analytics Plus か Einstein Predictions のライセンスが要ります

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