Google WorkspaceのアカウントでSalesforceへ入る
Google Workspaceのアカウントで、Salesforceにそのままログインできるようにできます。2023年に書いた記事を、2026年9月時点のGoogle WorkspaceとSalesforceの公式ヘルプで確かめ直し、設定の流れを書き足しました。
どういうときに使うのか
Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブなどを、Google Workspaceとして会社で使っている場合の話です。Salesforceのパスワードを別に持たせると、利用者は覚えるものが増え、管理者は退職者のアカウントを止め忘れる心配が増えます。
Google Workspaceとつないでシングルサインオン(SSO)にすると、Googleのアカウントでログインすれば、Salesforceにもそのまま入れます。Salesforce以外のクラウドサービスも同じGoogleのアカウントでログインするようにすれば、認証の入口をひとつにまとめられます。
当時の記事にあった「G Suite」は、Googleが2020年10月に発表した「Google Workspace」のブランドに引き継がれています。
ログインはこう変わる
設定が済むと、Salesforceのログイン画面に「Google」でログインする選択肢が増えます。
「Google」を押すとGoogleのアカウント選択の画面に移ります。使うアカウントを選ぶと、Salesforceのログイン後の画面に移ります。
設定の流れ
Google Workspaceの管理者ヘルプに、SalesforceをSAMLでつなぐ手順があります。GoogleがIDプロバイダ(ログインを確かめる側)、Salesforceがサービスプロバイダ(ログインを受け入れる側)になります。
前提をそろえる
Google側は、特権管理者でログインして作業します。Salesforce側は、先に私のドメインを設定しておきます。
GoogleでSalesforceのアプリを設定する
Google管理コンソールで、SalesforceをSAMLのアプリとして追加します。SSOのURL・エンティティID・証明書を控え、サービスプロバイダの情報にある「{domain specific}」の部分を、自社のSalesforceのドメインに置き換えます。
SalesforceでSAMLを有効にする
設定の「シングルサインオン設定」で、SAMLを有効にするチェックを入れます。新しいSAMLの設定を作り、Googleで控えたエンティティID・証明書・SSOのURLを入れます。
ログイン画面にGoogleを出す
私のドメインの認証設定で、「認証サービス」のGoogleにチェックを入れます。これで、ログイン画面にGoogleのボタンが出ます。
使う人にアプリを開放する
Google管理コンソールで、組織部門やアクセスグループごとにSalesforceのアプリをオンにします。
両方の入り方で試す
Google側から入る方法(管理コンソールのテスト)と、Salesforceのドメインを開いて入る方法の両方で、ログインできるかを確かめます。
公式ヘルプでは、SalesforceはGoogle側から始めるSSOにも、Salesforce側から始めるSSOにも対応するとされています。
| 気をつけること | 理由 |
|---|---|
| 設定中も、パスワードでログインできる管理者を残す | SAMLの設定を間違えると、SSOでは誰も入れなくなります。直すための入口を残しておきます |
| 開放する組織部門を絞って試す | 全員に一度に開放すると、うまくいかなかったときの影響が大きくなります |
| 退職者はGoogle側で止める | 入口をGoogleにまとめたら、アカウントの停止もGoogle側で行う運用にそろえます |
もうひとつのつなぎ方
SalesforceのヘルプにはGoogleを「認証プロバイダ」として設定する方法も載っています。GoogleのOAuthのアプリを作り、Salesforceの設定の「認証プロバイダ」でGoogleを選び、登録ハンドラを用意する方法です。公式ヘルプでは、認証プロバイダをSSOに使うには登録ハンドラが必要とされています。
社内の利用者がGoogle Workspaceでログインするだけなら、まず上のSAMLの方法から検討するのが素直です。
確認した環境
- 2026年9月時点のGoogle Workspace管理者ヘルプ(SalesforceのSAML SSOの設定)と、Salesforce公式ヘルプ(Googleの認証プロバイダの設定)で確認しています
- 画像は2021年時点の画面です。Googleのアカウント選択の画面にあった名前とメールアドレスは、当時のぼかしの上から白で伏せています
まとめ
- Google WorkspaceとSalesforceをSAMLでつなぐと、Googleのアカウントでログインできます
- 作業はGoogleの特権管理者で行い、Salesforceは先に私のドメインを設定しておきます
- ログイン画面にGoogleを出すには、私のドメインの認証サービスでGoogleを選びます
- SSOだけではユーザーは作られないため、Salesforceのユーザーを先に用意します
- 設定中は、パスワードでログインできる管理者を残しておきます
Salesforceの導入・運用についてご相談ください
導入前の検討から、お使いの環境の改修・運用、AIとの連携まで承ります。状況を伺ったうえで、進め方をご提案します。