開発環境・ツール

CSVで送信変更セットに項目をまとめて追加する手順

送信変更セットへの項目追加は、1つずつクリックすると数が増えた日に終わりません。Change Set TurboというChrome拡張機能を使うと、CSVで一括に追加できます。あわせて変更セット自体の制約と、いま公式が案内している代替手段も書きます。

2023.09.26

なぜCSVでまとめて追加するのか

送信変更セットへコンポーネントを追加する標準の画面は、種類を選び、一覧から1件ずつチェックを入れる形です。カスタム項目を10件、20件と追加するときは、この繰り返しが負担になります。

Change Set Turboは、この追加作業をCSVの読み込みでまとめて行うためのChrome拡張機能です。Salesforceの標準機能ではなく、サードパーティの拡張機能である点は先に押さえておきます。

拡張機能をChromeに導入する

  1. Chromeウェブストアから追加する

    拡張機能のページを開き、「Chromeに追加」を選びます。

  2. ツールバーに固定する

    拡張機能アイコンから固定すると、変更セットの画面でいつでも開けます。

ChromeウェブストアのSalesforce Change Set Turboのページ。右端に「Chrome に追加」ボタンがある
2023年当時のウェブストアの画面です。右上の「Chrome に追加」を押して導入します。配布状況は導入前に配布元でご確認ください。
Chromeの拡張機能メニュー。Salesforce Change Set Turboの行に灰色のピンの印が並ぶ
固定する前の状態です。ツールバーの拡張機能アイコンを押し、目的の行にあるピンの印を押します。
固定後のChromeツールバー。拡張機能のアイコンが並び、一覧のピンの印が青くなっている
固定した後です。ツールバーにアイコンが出て、ピンの印が青く変わっていることを確かめてください。

拡張機能自体の画面は更新されることがあります。導入前に配布元の説明を確認してください。

対象コンポーネントを用意する

今回はカスタム項目を追加する例で進めます。次のカスタムオブジェクトと項目があらかじめ作成済みだとします。

種類ラベルAPI参照名
カスタムオブジェクトサンプルオブジェクトSampleObject__c
カスタム項目サンプルテキストSampleText__c
カスタム項目サンプル数値SampleNumber__c

送信変更セットを作成する

  1. 送信変更セットを新規作成する

    設定の「送信変更セット」から新規作成し、名前を付けます。

  2. コンポーネントの種類を選ぶ

    「カスタム項目」を選ぶと、組織のカスタム項目一覧が表示されます。

一致させるためのCSVを用意する

送信変更セットの追加画面。CSV読み込みボタンと一覧の列見出しが赤枠で囲まれている
変更セット名とコンポーネントの種類、そして一覧の列見出しを見てください。CSVはこのName・API・Type・Type APIの4列にそろえて用意します。

Change Set Turboは、アップロードしたCSVの行と画面上の一覧を突き合わせ、一致した行だけを黄色く表示します。列は「項目のラベル・API参照名・親オブジェクトのラベル・API参照名」の4つで用意します。

NameAPITypeType API
サンプルテキストSampleText__cサンプルオブジェクトSampleObject__c
サンプル数値SampleNumber__cサンプルオブジェクトSampleObject__c

CSVをアップロードして追加する

  1. CSVをアップロードする

    「Upload Components from CSV」を押し、用意したCSVファイルを選びます。

  2. 一致件数を確認する

    「Mark」を押すと、一致した件数が表示されます。一致しなかった場合は、変更セットの一覧を前後のページへ送り、同じCSVを再度アップロードします。標準の一覧は複数ページに分かれているため、一致は表示中のページの範囲だけで判定されます。

  3. 変更セットに追加する

    一致した行は背景が黄色になります。内容を確認してから「変更セットに追加」を押します。

  4. 処理を終える

    「キャンセル」で追加処理のウィンドウを閉じ、変更セットの一覧に対象の項目が追加されたことを確認します。

送信変更セットの追加画面。ボタンの表示が「サンプルカスタム項目.csv」に変わっている
CSVを選んだ後の画面です。ボタンの表示が読み込んだファイル名に変わるので、狙ったCSVかどうかをここで確かめます。
変更セットに追加の画面。下に「Matched 2 components using 2 rows from file.」と出ている
「Mark」を押した後の表示です。CSVの行数と一致した件数がここに出ます。数が合わないときはページを送って再度アップロードします。
一致した2行が黄色の背景で表示され、左端のチェックボックスが入った一覧
一致した行は背景が黄色になり、チェックが入ります。中身を確かめてから「変更セットに追加」を押してください。
変更セットコンポーネントの一覧。サンプルテキストとサンプル数値の2件が並んでいる
追加が終わった後の変更セットの一覧です。目的の項目が2件入っていることを確認して作業を終えます。

変更セットそのものの制約を確認する

送信変更セットは、本番環境とその関連組織(同じ本番環境から作られたSandboxなど)の間でしか送受信できません。無関係な組織どうしでは使えません。含められるのは設定画面(Setup)経由で行う変更だけで、レコードのデータは含まれません。ファイル数はおよそ10,000、合計サイズはおよそ400MBが上限です。送信した変更セットはclosedになり、再編集はできません。もう一度送るにはクローンを作ります。

大量の変更や自動化には他の手段もある

変更セットは、Setup経由の変更を人手で1回送るには向いています。ただし件数が多い、繰り返し送る、バージョン管理と組み合わせたいという場合は、Salesforceのヘルプ自体が変更セットの代わりにSalesforce CLI・メタデータAPI・DevOps Centerを案内しています。継続的にリリースする構成を作るなら、モジュール単位で配布できるアンロック済みパッケージも選択肢です。Change Set Turboは、変更セットを使い続ける前提での作業を楽にする道具であり、これらの代替そのものではありません。

ここで間違えやすい

間違い何が起きるか
一致件数を見ずに「変更セットに追加」を押す意図しないコンポーネントまで追加する可能性があります
一覧のページを送った後、同じCSVの再アップロードを忘れる後半のページにある項目がヒットしないまま残ります
送信済みの変更セットを編集しようとするステータスがclosedのため編集できません。クローンが必要です
無関係な組織へ変更セットを送ろうとする送信先の一覧に組織が出てきません

確認した環境

  • 2026年9月 / Salesforce Summer '26(APIバージョン67.0)時点の公式ヘルプで、変更セットの制約と代替手段を確認しています
  • Change Set Turboの画面手順は、2023年当時の記録です

まとめ

  • Change Set Turboは、CSVを使って送信変更セットへコンポーネントをまとめて追加できるChrome拡張機能です
  • CSVの列は「項目のラベル・API参照名・親オブジェクトのラベル・API参照名」で用意します
  • 一覧はページ分割されているため、一致しない場合はページを送って同じCSVを再アップロードします
  • 変更セットは本番環境と関連組織の間だけで送受信でき、含められるのはSetup経由の変更のみです。送信後はclosedになり再編集できません
  • 大量・継続的な配布には、SalesforceはSalesforce CLI・メタデータAPI・アンロック済みパッケージ・DevOps Centerを案内しています

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