Account EngagementでNPSを続けて測る
NPSの計算のしかたと、Account Engagementでアンケートを決まった時期に自動で送り、回答を集め続ける組み立て方が分かります。2023年に書いた記事を、2026年9月時点のBain & Companyの公式サイトとSalesforce公式ヘルプで確かめ直しました。
どういうときに使うのか
顧客満足の調査を、思い立ったときに1回だけ行っても、良くなったのか悪くなったのかは分かりません。同じ問いを、同じ時期に、続けて聞くことで、はじめて変化が見えます。
そこで使うのがNPSです。問いが1つで答えやすく、続けて測るのに向いています。Account Engagement(旧Pardot)を使っているなら、アンケートの送信から回答の記録までを仕組みにできます。
NPSとは
NPS(Net Promoter Score、ネット・プロモーター・スコア)は、顧客ロイヤルティ、つまり企業やサービスへの愛着や信頼の度合いを数字にする指標です。NPSの公式サイト(Bain & Company)では、次のように説明されています。
1つの問いで聞く
「友人や同僚にどのくらい薦めたいか」を、0から10の11段階で答えてもらいます。
3つのグループに分ける
9と10が推奨者、7と8が中立者、0から6が批判者です。
差を取る
推奨者の割合から、批判者の割合を引いた数がNPSです。
たとえば、推奨者が60%、批判者が40%なら、NPSは20です。中立者は計算に入りません。
なお、Net Promoter と NPS は、Bain & Company, Inc.、NICE Systems, Inc.、Fred Reichheld の登録商標です。
Account Engagementで測る仕組み
組み立ては、回答を受けるフォームと、フォームへ誘うメールを送る仕組みの2つです。
回答用のフォームを作る
Account Engagementで、0から10の点数と自由記述の理由を聞くフォームを作ります。点数はプロスペクトのカスタム項目に保存します。
回答後の処理を決める
フォームには完了アクションを設定できます。公式ヘルプでは、完了アクションはフォーム・フォームハンドラー・ファイル・カスタムリダイレクト・メール・ページアクションで使えるとされています。回答した人をどう扱うかを、ここで決めます。
送る時期を決める
送る時期の決め方は、大きく2つです。年に1回などの決まった時期に対象者のリストを作ってメールを送る方法と、製品の購入やサービスの利用開始から一定の期間がたった人へ自動で送る方法です。
自動で送るならエンゲージメントスタジオを使う
エンゲージメントスタジオは、Account Engagementのリードナーチャリングの仕組みです。公式ヘルプでは、ステップの種類として、プロスペクトの行動を待つトリガー、条件で道を分けるルール、プロスペクトに何かを行うアクションの3つが挙げられています。待ち時間を置いたあとにメールを送る流れを作れます。
1つのエンゲージメントプログラムには、複数のリストを受信者として使えます。新しいプロスペクトを受信者のリストに足すと、そのプロスペクトはプログラムを最初から始めます。購入者のリストに人が増えるたびに、同じ順序でアンケートが届く形にできます。
続けるための工夫
| 工夫 | 理由 |
|---|---|
| 問いの文面と送る時期を変えない | 変えると、前回との差が文面の違いによるものか分からなくなります |
| 点数と一緒に理由を聞く | 点数が下がったときに、何を直せばよいかの手がかりになります |
| 回答の日付も残す | 同じ人の点数の変化を、時期ごとに追えます |
確認した環境
- 2026年9月時点のBain & Companyの公式サイト(Measuring Your Net Promoter Score)と、Salesforce公式ヘルプ(エンゲージメントスタジオの概要、完了アクションの追加)で確認しています
- 画像は当時の記事で使っていたNPSの考え方の図です
まとめ
- NPSは、推奨者の割合から批判者の割合を引いて出す、顧客ロイヤルティの指標です
- 9と10が推奨者、7と8が中立者、0から6が批判者で、平均点とは違います
- Account Engagementでは、回答用のフォームと、フォームへ誘うメールを送る仕組みで組み立てます
- 購入から一定期間がたった人へ自動で送るなら、エンゲージメントスタジオを使います
- 問いの文面と送る時期を変えずに続けることで、変化を追えるようになります
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