導入・活用の解説

Engagement Studioのアクションとトリガーとルール

Engagement Studioでは、アクション・トリガー・ルールの3種類のステップを組み合わせて、見込み客ごとにメールや通知を出し分けます。2023年に書いた記事を、2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプで確かめ直しました。

2023.05.15

どういうときに使うのか

展示会やWebのフォームで集めた見込み客に、全員同じメールを一斉に送るだけでは、関心の高い人と低い人を見分けられません。開いた人・クリックした人・まだ反応がない人で、次に送る内容を変えたいときに使うのがEngagement Studioです。

Salesforceの公式ヘルプでは、Engagement StudioはAccount Engagementの見込み客育成(リードナーチャリング)の道具と説明されています。例えば、メールAを送り、開いた人にはメールA'を、開かなかった人にはメールBを送る、という流れを1つの画面で組めます。

3種類のステップ

公式ヘルプでは、ステップを次の3種類に分けています。プログラムの終わりには終了のステップを置きます。

ステップ公式ヘルプでの説明例
アクション見込み客のレコードに何かをするメールを送る、スコアを調整する、営業に知らせる
トリガー見込み客の行動を待つメールを開いた、メール内のリンクをクリックした、フォームを送信した
ルール見込み客の条件で道を分ける役職に「部長」を含む、特定のSalesforceキャンペーンに入っている
Engagement Studioのステップの種類を示す図。青い四角のAction、緑の六角形のTrigger、黄色のひし形のRule、赤い丸のEnd
当時の記事に載せたステップの種類の図です。形と色で種類を見分けます。

ステップを足すときは、次のステップへ進める前に見込み客を一定期間とどめる、待ち時間も決められます。

使えるアクション

2026年9月時点の公式ヘルプに載っているアクションは、次のとおりです。当時の記事の一覧に、外部アクションと業務メールの送信が増えています。

アクション(公式ヘルプの表記)何をするか
Add to List / Remove from Listリストに入れる、リストから外す
Add to Salesforce CampaignSalesforceのキャンペーンに入れる
Adjust Scoreスコアを上げ下げする
Apply Tags / Remove Tagsタグを付ける、外す
Assign to User / Group / Salesforce queueユーザー、グループ、Salesforceのキューに割り当てる
Assign to Salesforce Active Assignment RuleSalesforceの有効な割り当てルールで割り当てる
Change Prospect Field Value見込み客の項目の値を変える
Create Salesforce TaskSalesforceのToDoを作って割り当てる
Notify Userユーザーに知らせる
Send Email / Send Operational Emailメールを送る、業務メールを送る
External ActionsAccount Engagementの外で処理を動かす

使えるトリガー

トリガーは、見込み客の行動を確かめて道を分けます。公式ヘルプに載っているのは、メールの開封、メール内のリンクのクリック、フォーム、ランディングページ、カスタムリダイレクトのクリック、ファイルのダウンロード、外部のアプリでの行動です。フォームやランディングページなどは、特定のものに絞るか、どれでもよいかを選べます。

例:リンクをクリックしたら営業に知らせる

当時の記事では、見込み客がメール内のリンクをクリックしたら営業担当に知らせる、という最小のプログラムを載せていました。

  1. 対象のリストを決めて始める

    プログラムを送る相手を、リストで決めます。

  2. カスタムリダイレクトのクリックをトリガーにする

    メールに入れたリンクをカスタムリダイレクトにしておき、そのクリックを待つトリガーを置きます。

  3. クリックした道に通知のアクションを置く

    クリックした見込み客の道に「Notify User」を置き、担当の営業に知らせます。クリックしなかった道は、そのまま終了に進めます。

Engagement StudioのBUILD画面。StartのあとにCustom Redirect Clickのトリガーがあり、2つの道に分かれてEndにつながる
カスタムリダイレクトのクリックで道を2つに分けた例です。分かれた先の「+」から、次のステップを足します。
ここで間違えやすいところです。動いているプログラムは、そのままでは直せません。公式ヘルプでは、編集する前にプログラムを一時停止する必要があるとされています。一時停止して再開すると、Account Engagementがその版を保存します。途中で直す前提で、止めてよい時間帯を決めておいてください。

一斉送信とは使い分ける

Engagement Studioは、見込み客ごとに、行動に合わせたタイミングで送るための道具です。全員に同じお知らせを一度だけ送るなら、通常のメール送信のほうが向いています。

目的向いている方法
反応に合わせて段階的に送るEngagement Studio
全員に同じお知らせを一度送る通常のメール送信
関心の高い見込み客を営業に渡すEngagement Studioのトリガーと通知・割り当てのアクション

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(Engagement Studio Overview、Engagement Program Actions、Engagement Program Triggers)で確認しています
  • 画像は当時の記事に載せていたものです。いまの画面とは見た目が違う可能性があります

まとめ

  • Engagement Studioは、見込み客の行動に合わせてメールや通知を出し分ける道具です
  • ステップはアクション・トリガー・ルールの3種類で、終わりに終了のステップを置きます
  • アクションには、外部アクションと業務メールの送信が加わっています
  • 動いているプログラムを直すときは、先に一時停止します
  • 全員に同じお知らせを一度送るなら、通常のメール送信を使います

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