導入・活用の解説

相談の受付から日程調整・Web会議までを自動化した事例

Webフォームの受付から、日程調整、Web会議のURLの案内、事後のアンケートまでを、手作業なしで回す仕組みを作りました。2020年の自社事例を、2026年9月時点の公式情報で確かめ直し、いま作り直すなら変える点を追記しました。

2020.08.09

この記事の読み方

2020年に、私たちがオンライン相談の受付を始めたときに、裏側の作業を自動化した事例です。業務の流れの分け方と、自動化の組み立ては、いまも同じ考え方で使えます。ただし、使った道具のうち2つは、2026年9月時点で扱いが変わっています。

先に結論です。当時は「プロセスビルダー」と「Pardot」を使いました。プロセスビルダーは2025年12月31日でサポートが終わっているため、いま作るならフローで組みます。Pardotは、いまはAccount Engagementという名前です。

手作業のままだと何が起きるか

まず、相談の申し込みから当日までの流れを、社内と社外で起きることを含めて書き出しました。

  1. Webフォームで受け付ける
  2. 受付の内容を確かめる
  3. 担当者の予定を見て、空いている日時を3つほど選ぶ
  4. お客さまに日程調整のメールを送る
  5. 合わないと返事が来たら、3と4をやり直す
  6. お客さまから希望の日時をもらう
  7. 日程確定のメールを送り、担当者の予定に入れる
  8. Web会議を用意して、URLをメールで送る
  9. 当日、Web会議でお話しする
  10. アンケートのお願いをメールで送る

受付から日程が決まるまでに、メールを見るタイミングの問題もあって、長いと数日かかります。仮に1件あたりの手作業が合計30分なら、100件で3,000分です。お客さまと話す時間以外を、できるだけゼロにしたいと考えました。

自動化した流れ

当時は次の5つを組み合わせました。

道具役割
Salesforce申し込みをリードとして持ち、予定と自動化の中心になる
Pardot(いまのAccount Engagement)Webフォームで受け付け、案内のメールを自動で送る
日程調整アプリお客さまに空いている日時を見せ、選んでもらう。当時は私たちのAppExchangeアプリ「Smart Appointment」を使いました
ZapierSalesforceのデータをきっかけに、Zoomの会議を作る
ZoomWeb会議を行う

当時の記事には、この5つのつながりを描いた図を載せていました。社員はSalesforceを、お客さまはフォームと日程調整の画面を使い、Salesforceの外でZapierとZoomがつながる、という形です。

  1. フォームで受け付ける

    PardotのWebフォームで申し込みを受け、Salesforceのリードに自動で登録します。

  2. 日程調整のURLを送る

    受付をきっかけに、日程調整のURLを入れたメールをPardotから自動で送ります。

  3. お客さまが日時を選ぶ

    お客さまがURLを開き、カレンダーから都合の良い日時を選ぶと、Salesforceのカレンダーに予定が入ります。

  4. Zoomの会議を作る

    Salesforceの予定をきっかけに、ZapierでZoomの会議を作り、会議のURLを取ります。

  5. 会議のURLを送る

    会議のURLを入れたメールを、Pardotから自動で送ります。

  6. 当日のあとにアンケートを送る

    相談が終わったら、SalesforceのアンケートのURLをメールで自動で送ります。

プログラムを書いた部分はなく、Salesforceのフローとプロセスビルダーを組み合わせた、いわゆるノーコードの作りでした。手作業がなくなり、申し込みが早朝でも夜中でも休日でも、すぐに日程調整まで進むようになりました。

いま作り直すなら変えるところ

2026年9月時点の公式情報で、使った道具を確かめ直しました。

当時の道具2026年9月時点作り直すなら
プロセスビルダー2025年12月31日でサポート終了。動いているものは動き続けますが、不具合の修正は提供されませんレコードトリガフローで組み直します
Pardot名前がAccount Engagementに変わっています画面や資料はAccount Engagementの名前で探します
ZapierSalesforceのNew Record・Updated Recordをきっかけに、ZoomのCreate Meetingで会議を作れます同じ組み方ができます。ZapierではSalesforceがPremiumのアプリと表示されているので、契約で使えるかを確かめます
Smart Appointment新規の提供を止めています。AppExchangeの掲載の最終更新は2022年3月2日のv2.1.0です使う日程調整アプリの更新の状況を、入れる前に確かめます
ここで間違えやすいところです。いくつものサービスをまたぐ自動化は、どこか1つが止まると、お客さまに案内が届かなくなります。しかも、自動で動いている分だけ気づきにくくなります。日程は決まったのに会議のURLが届いていない、といった途中で止まった申し込みを見つけられるように、リードや予定の状況を一覧で見られるリストビューやレポートを用意しておきます。

当時の記事から変わったこと

当時の記事にあった、相談の申し込みの案内と、日程調整アプリの紹介の動画は外しました。仕組みの全体図の画像は使わず、上の表と手順に書き起こしています。

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(ワークフロールールとプロセスビルダーのサポート終了)、Zapierの公式サイトのSalesforceとZoomの連携ページ、AppExchangeのSmart Appointmentの掲載ページで確認しています
  • 当時の業務の流れと効果は、2020年時点の私たちの記録です

まとめ

  • まず手作業の流れを書き出し、お客さまと話す以外の作業を自動化の対象にしました
  • 受付・日程調整・会議のURLの案内・アンケートまでを、手作業なしで回せました
  • プロセスビルダーは2025年12月31日でサポートが終わったので、いまはフローで組みます
  • ZapierでSalesforceのできごとをきっかけにZoomの会議を作る組み方は、いまも使えます
  • 複数のサービスをまたぐ自動化は、途中で止まった申し込みを見つける仕組みも一緒に作ります

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