相談の受付から日程調整・Web会議までを自動化した事例
Webフォームの受付から、日程調整、Web会議のURLの案内、事後のアンケートまでを、手作業なしで回す仕組みを作りました。2020年の自社事例を、2026年9月時点の公式情報で確かめ直し、いま作り直すなら変える点を追記しました。
この記事の読み方
2020年に、私たちがオンライン相談の受付を始めたときに、裏側の作業を自動化した事例です。業務の流れの分け方と、自動化の組み立ては、いまも同じ考え方で使えます。ただし、使った道具のうち2つは、2026年9月時点で扱いが変わっています。
手作業のままだと何が起きるか
まず、相談の申し込みから当日までの流れを、社内と社外で起きることを含めて書き出しました。
- Webフォームで受け付ける
- 受付の内容を確かめる
- 担当者の予定を見て、空いている日時を3つほど選ぶ
- お客さまに日程調整のメールを送る
- 合わないと返事が来たら、3と4をやり直す
- お客さまから希望の日時をもらう
- 日程確定のメールを送り、担当者の予定に入れる
- Web会議を用意して、URLをメールで送る
- 当日、Web会議でお話しする
- アンケートのお願いをメールで送る
受付から日程が決まるまでに、メールを見るタイミングの問題もあって、長いと数日かかります。仮に1件あたりの手作業が合計30分なら、100件で3,000分です。お客さまと話す時間以外を、できるだけゼロにしたいと考えました。
自動化した流れ
当時は次の5つを組み合わせました。
| 道具 | 役割 |
|---|---|
| Salesforce | 申し込みをリードとして持ち、予定と自動化の中心になる |
| Pardot(いまのAccount Engagement) | Webフォームで受け付け、案内のメールを自動で送る |
| 日程調整アプリ | お客さまに空いている日時を見せ、選んでもらう。当時は私たちのAppExchangeアプリ「Smart Appointment」を使いました |
| Zapier | Salesforceのデータをきっかけに、Zoomの会議を作る |
| Zoom | Web会議を行う |
当時の記事には、この5つのつながりを描いた図を載せていました。社員はSalesforceを、お客さまはフォームと日程調整の画面を使い、Salesforceの外でZapierとZoomがつながる、という形です。
フォームで受け付ける
PardotのWebフォームで申し込みを受け、Salesforceのリードに自動で登録します。
日程調整のURLを送る
受付をきっかけに、日程調整のURLを入れたメールをPardotから自動で送ります。
お客さまが日時を選ぶ
お客さまがURLを開き、カレンダーから都合の良い日時を選ぶと、Salesforceのカレンダーに予定が入ります。
Zoomの会議を作る
Salesforceの予定をきっかけに、ZapierでZoomの会議を作り、会議のURLを取ります。
会議のURLを送る
会議のURLを入れたメールを、Pardotから自動で送ります。
当日のあとにアンケートを送る
相談が終わったら、SalesforceのアンケートのURLをメールで自動で送ります。
プログラムを書いた部分はなく、Salesforceのフローとプロセスビルダーを組み合わせた、いわゆるノーコードの作りでした。手作業がなくなり、申し込みが早朝でも夜中でも休日でも、すぐに日程調整まで進むようになりました。
いま作り直すなら変えるところ
2026年9月時点の公式情報で、使った道具を確かめ直しました。
| 当時の道具 | 2026年9月時点 | 作り直すなら |
|---|---|---|
| プロセスビルダー | 2025年12月31日でサポート終了。動いているものは動き続けますが、不具合の修正は提供されません | レコードトリガフローで組み直します |
| Pardot | 名前がAccount Engagementに変わっています | 画面や資料はAccount Engagementの名前で探します |
| Zapier | SalesforceのNew Record・Updated Recordをきっかけに、ZoomのCreate Meetingで会議を作れます | 同じ組み方ができます。ZapierではSalesforceがPremiumのアプリと表示されているので、契約で使えるかを確かめます |
| Smart Appointment | 新規の提供を止めています。AppExchangeの掲載の最終更新は2022年3月2日のv2.1.0です | 使う日程調整アプリの更新の状況を、入れる前に確かめます |
当時の記事から変わったこと
当時の記事にあった、相談の申し込みの案内と、日程調整アプリの紹介の動画は外しました。仕組みの全体図の画像は使わず、上の表と手順に書き起こしています。
確認した環境
- 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(ワークフロールールとプロセスビルダーのサポート終了)、Zapierの公式サイトのSalesforceとZoomの連携ページ、AppExchangeのSmart Appointmentの掲載ページで確認しています
- 当時の業務の流れと効果は、2020年時点の私たちの記録です
まとめ
- まず手作業の流れを書き出し、お客さまと話す以外の作業を自動化の対象にしました
- 受付・日程調整・会議のURLの案内・アンケートまでを、手作業なしで回せました
- プロセスビルダーは2025年12月31日でサポートが終わったので、いまはフローで組みます
- ZapierでSalesforceのできごとをきっかけにZoomの会議を作る組み方は、いまも使えます
- 複数のサービスをまたぐ自動化は、途中で止まった申し込みを見つける仕組みも一緒に作ります
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