外部サービス連携

freee for Salesforceとは何かを全体像でつかむ

freee for Salesforceが何のためのアプリで、どの情報がどちらの向きに流れるのかを、導入を決める前に一枚でつかめるようになります。2020年に書いた記事を、2026年9月時点のfreee公式ヘルプとAppExchangeの掲載ページで確かめ直しました。

2020.08.01

どういうときに使うのか

営業が使うSalesforceと、経理が使う会計ソフトが分かれている会社では、次の2つの手間がよく起きます。

  • 請求書を出すために、商談の内容を会計ソフトへもう一度入力する
  • 入金されたかを確かめるために、営業と経理がやりとりする

freee for Salesforceは、この2つの手間を減らすためのアプリです。AppExchangeの掲載ページでは、見積書・請求書の作成、個別債権管理、仕訳入力、入金消込までをシームレスに運用できる、と説明されています。

この記事は2020年に書いたものを、2026年9月時点のfreee公式ヘルプとAppExchangeの掲載ページで確かめ直して書き直しています。料金は契約によって変わるため、ここには書きません。freeeの公式サイトで確認してください。

freee for Salesforceとは

freee for Salesforceは、SalesforceのAppExchangeで提供されている、Salesforceとfreeeをつなぐアプリです。Salesforceに入れて使い、Salesforceの画面からfreeeの帳票や取引を作ります。

AppExchangeの掲載ページには、Sales Cloudの取引先や商談、任意のオブジェクトから、freeeの見積書・請求書などの帳票に連携して作成できる、と書かれています。商談だけでなく、自社で作ったカスタムオブジェクトも起点にできるのが特長です。

情報はどちらの向きに流れるか

導入を考えるときは、個々の機能より先に、情報の流れる向きを押さえておくと全体が見えます。freeeの公式ヘルプ「freee for Salesforceの概要」に挙がっている機能を、向きで分けると次のようになります。

向き流れる情報
Salesforce → freee見積書・請求書・freee会計の取引を、Salesforceのレコード情報から作ります
freee → Salesforcefreee会計の請求書と取引のステータス、勘定科目や税区分などのマスタ、freee会計の試算表
その他見積書や請求書などのPDF帳票の出力

つまり、作るのはSalesforceから、状況を戻すのはfreeeからという役割分担です。営業はSalesforceの画面のまま帳票を作り、経理がfreeeで消し込んだ結果を、営業がSalesforceで見られます。

同期されない情報

ここで間違えやすいところです。freee側で帳票の中身を直しても、その内容はSalesforceへ戻りません。公式ヘルプでは、Salesforceへ同期されるのは決済ステータスと決済金額だけとされています。一度作った請求書・見積書・取引の金額や品目を変えたいときは、freee側で削除し、Salesforceの情報を直してから作り直します。

この性質から、運用のルールをひとつ決めておく必要があります。

  1. 帳票の中身はSalesforceで決める

    金額や品目の正しい値は、Salesforceのレコードに持たせます。freee側で直接直さないことを、営業と経理の両方で決めておきます。

  2. 直すときの手順を決める

    誤りに気づいたら、freeeで削除し、Salesforceで直し、もう一度作る、という順番を手順書にしておきます。

  3. 元のレコードは帳票の控えにならないと知っておく

    公式ヘルプでは、同期しても請求書(見積書)を作る元になったレコードは原則として書き換えないとされています。入金の状況は、元の商談とは別のオブジェクトで確かめます。

導入を決める前に読む記事

この記事は全体像だけをまとめています。具体的な手順は、次の記事に分けて書いています。

知りたいこと記事
インストールと初期設定の流れfreee for Salesforceのインストールと初期設定の流れ
取引先・帳票・取引の連携とマスタの考え方freee for Salesforceでできることとマスタ連携の考え方
商談から請求書を作り、入金を確かめる流れfreee for Salesforceで商談から請求書を作り入金を確かめる

当時の記事から変わったこと

2020年の記事では、freee社のサイトから引用した連携の図を載せていました。他社の資料のため、この図は載せていません。同じ内容を、上の表に文章で書き起こしています。

当時の記事にあった、一括発行の枚数についての説明は、2026年9月時点の公式ヘルプで確かめられなかったため外しました。

確認した環境

  • 2026年9月時点のfreee公式ヘルプ(freee for Salesforceの概要、freee請求書の情報をSalesforceに連携する)と、AppExchangeの掲載ページで確認しています

まとめ

  • freee for Salesforceは、Salesforceとfreeeをつなぐ AppExchange のアプリです
  • 営業が会計ソフトへ入力し直す手間と、入金の確認で経理とやりとりする手間を減らします
  • 取引先・商談・任意のオブジェクトを起点に、freeeの見積書・請求書・取引を作れます
  • 作るのはSalesforceから、ステータスやマスタ・試算表を戻すのはfreeeから、という向きです
  • freee側での修正はSalesforceへ戻らないので、帳票の中身はSalesforceで決めて運用します

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