導入・活用の解説

Experience CloudとCMSで自社サイトを作った記録

この記事は、2021年にこのサイトをWordPressからExperience CloudとSalesforce CMSへ移したときの記録です。サイトの組み立て方と、つまずいた2つの点を残し、2026年9月時点の公式ドキュメントで確かめ直した状況を追記しました。

2021.06.24

この記事の読み方

2021年当時、このサイトはWordPressで動いていました。それをSalesforceのExperience Cloud(旧 Community Cloud)とSalesforce CMSで作り直したときの記録です。当時の構成と画面は下に残してあります。なお、このサイトは2026年に別の仕組みへ移っています。

この記事は、Experience CloudとSalesforce CMSで会社のサイトを作るとどうなるか、の一つの例として読んでください。画面は2019年から2021年当時のものです。

サイトの骨組みはExperience Builderで作る

全体の構成とデザインは、Experience Cloudの標準の機能だけで組みました。

  1. テンプレートで大まかな見た目を決める

    ビルダーでテンプレートを選び、色やフォントなど全体のデザインを整えます。

  2. ページにコンポーネントを置く

    各ページに画像やテキストのコンポーネントを置いていくと、普通の会社サイトの形になります。HTMLやCSSの知識はなくても組めます。当時のこのサイトは、一部だけHTMLとCSSを書き足していました。

  3. 記事の一覧にCMSのコンポーネントを置く

    ブログやお知らせの一覧には、Salesforce CMSの「CMS コレクション」コンポーネントを置き、グリッドやカルーセルなどのレイアウトを選びます。

Experience Builderでトップページを編集している画面。左にコンポーネントの一覧、右に見出しの設定がある
トップページを編集しているところです。左の一覧からコンポーネントを選んで置きます。
ブログページにCMSコレクションを置き、右側でレイアウトのグリッドを選んでいる画面
ブログの一覧です。右側でコレクションのレイアウトや表示件数を決めます。

独自ドメインとCDNを設定する

既定では、サイトにはSalesforceのドメインが割り当てられます。当時は独自ドメインを割り当て、それまでと同じ https://www.escortia.net/ で開けるようにしました。

さらに、SalesforceのCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を通す設定にしたところ、ページの切り替えがかなり速く感じられました。

設定のドメイン画面。独自ドメインの行にSalesforceのコンテンツ配信ネットワークのパートナーと表示されている
設定の「ドメイン」です。独自ドメインの行に、SalesforceのCDNを通す設定が出ています(他の行は伏せています)。

記事はSalesforce CMSで書く

記事を書く画面は、Salesforceのタブの一つとして開きます。記事は、タイトル・本文・バナー画像・抜粋・URLに使う名前(コンテンツスラッグ)を決めれば完成です。本文では、太字や斜体、寄せ、画像、動画、リンクを付けられます。

普段からSalesforceを開いている人にとっては、別のサイトの管理画面へ行かずに記事を出せるのが便利でした。一方で、当時は本文に表を入れられず、そこが不満でした。

Salesforce CMSのNews記事の編集画面。Title、Body、Banner Imageの欄と、右にバージョン履歴がある
記事の編集画面です。右側のバージョン履歴で、公開済みと下書きを見分けます(作成者は伏せています)。

つまずいた2つの点

コンテンツタイプを画面から足せなかった

Salesforce CMSには、はじめから「News」のコンテンツタイプがあります。当時は、それ以外の型(バナー、よくある質問など)を足す画面がありませんでした。

当時のSalesforceのヘルプでは、APIで足す方法が案内されていました。VS Codeから試しましたがうまくいかず、最終的にはSalesforce Labsが出しているAppExchangeアプリ「CMS Content Type Manager」で足しました。当時の版1.3で、作った型をあとから直せるようになったのが大きな助けでした。

AppExchangeのCMS Content Type Managerの掲載ページ。提供元はSalesforce Labs
当時のAppExchangeの掲載ページです。提供元はSalesforce Labsです。

独自ドメインの準備に時間がかかった

独自ドメインでサイトを用意したとき、最初は3日たっても終わらず、失敗しました。やり直すと半日ほどで終わりました。別のドメインで試しても、半日以上はかかりました。

これはSalesforce CMSの話ではなく、独自ドメインでExperience Cloudのサイトを出すときと、CDNを通すときの話です。

ここで間違えやすいところです。公開日が決まっているときは、独自ドメインの準備に時間がかかる前提で、日程に余裕を持たせてください。当時の記録では、半日から数日かかっています。

2026年9月時点の状況

項目いまの状況
Salesforce CMSの置き場所Salesforceの公式ヘルプでは、Digital Experiences(デジタルエクスペリエンス)アプリの中でワークスペース・コンテンツ・チャネルをまとめて扱う、と説明されています
コンテンツタイプの追加CMSの開発者ガイドでは、Tooling APIならJSONから、Metadata APIならXMLから、カスタムのコンテンツタイプを作れると書かれています
CMS Content Type ManagerAppExchangeに掲載が続いています。提供元はSalesforce Labs、バージョンはv1.5.0、最終更新は2025年2月17日と表示されています

新しく作るなら、まず開発者ガイドのAPIで足す方法を確かめてください。

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(Salesforce CMS and the Digital Experiences App)、CMS開発者ガイド、AppExchangeのCMS Content Type Managerの掲載ページで確認しています
  • 画像は2019年から2021年当時の画面です。右上の利用者のアイコン、作成者、ドメインの一覧のうち当時ぼかしていた欄は、白で伏せています

まとめ

  • 2021年当時、このサイトをExperience CloudとSalesforce CMSで作り直しました
  • 骨組みはExperience Builderのテンプレートとコンポーネントで組め、HTMLやCSSの知識がなくても形になりました
  • 記事はSalesforceの中で書けて便利でしたが、当時は本文に表を入れられませんでした
  • コンテンツタイプは当時CMS Content Type Managerで足しました。いまはTooling APIとMetadata APIで作る方法が案内されています
  • 独自ドメインの準備には、当時は半日から数日かかりました。公開日には余裕を持たせます

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