プロセスビルダー廃止後はレコードトリガーフロー1本で自動化する
プロセスビルダーは2025年12月31日にサポートが終了しました。取引先が作成されたときに取引先責任者を自動作成する処理を、いまはレコードトリガーフロー1本で組みます。
プロセスビルダーはもう新規に組まない
Salesforceは2025年12月31日をもって、ワークフロールールとプロセスビルダーのサポートを終了しました。すでに動いている設定は引き続き実行されますが、Salesforceからのカスタマーサポートやバグ修正は提供されません。新規に自動化を組む場合、Salesforceはフローへの移行を推奨しています。
当時の記事は「取引先が作成されるとプロセスビルダーが起動し、プロセスビルダーがフローを呼び出して取引先責任者を作成する」という二段構成でした。プロセスビルダーが無くなったいま、この二段構成は組みません。同じ結果は、レコードトリガーフロー1本で作れます。
何を作るか
取引先が作成されたときに、取引先名を引き継いだ取引先責任者を自動で作成します。当時の記事にあった「プロセスビルダー用の変数を用意してフローに値を渡す」という受け渡しの手間は不要です。フローの開始条件を直接「レコードトリガー」にすれば、フローだけで完結します。
レコードトリガーフローを作成する
フローの新規作成を開く
設定の「フロー」から「新規フロー」を選び、「レコードトリガーフロー」を選択します。
開始条件を設定する
オブジェクトは取引先、トリガー条件は「レコードが作成されたとき」を選びます。特定の条件を満たすときだけ実行したい場合は、ここで条件を追加します。
実行方法を選ぶ
「フローを最適化」は、保存の後に動く「アクションと関連レコード」を選びます。関連レコードを作成するため、保存前の最適化は使えません(理由は次の節で説明します)。
レコード作成要素を置く
キャンバスに「レコードの作成」要素を追加し、作成するオブジェクトに取引先責任者を指定します。
項目を割り当てる
取引先責任者のLastNameに
{!$Record.Name}、AccountIdに{!$Record.Id}を設定します。保存して有効化する
フローの表示ラベルとAPI参照名を入力して保存し、「有効化」します。
before-saveでは作れない理由
レコードトリガーフローには、保存前に動く「before-save」と、保存後に動く「after-save」の2種類があります。この2つは、できることが違います。
before-saveのフローは、保存のやり直しが無い分、Apexのbeforeトリガーの直前というタイミングで高速に動きます。ただし、その速さと引き換えに「トリガーレコード自身の項目を書き換える」以外の動作ができません。取引先責任者の新規作成のような「別のオブジェクトのレコードを作る」処理は、after-saveのレコードトリガーフローで組みます。
動作確認
取引先を作成する
取引先名を入力して保存します。
取引先責任者を確認する
作成した取引先の関連リストに、取引先責任者が自動で作成されていることを確認します。
項目の値を確認する
取引先責任者のLastNameに取引先名が、AccountIdに元の取引先のIDが入っていることを確認します。
ここで間違えやすい
| 間違い | 何が起きるか |
|---|---|
| プロセスビルダーを新規に作成する | 2025年12月31日以降はサポート対象外です。新規の自動化はフローで組みます |
| 取引先責任者の作成をbefore-saveのフローに置く | before-saveはトリガーレコード自身の項目更新しかできません。関連レコードは作成できません |
| プロセスビルダーからフローを呼び出す旧構成をそのまま残す | 動作はしますが、Salesforceのサポートとバグ修正の対象外です。移行が必要です |
確認した環境
- 2026年9月 / Salesforce Summer '26(API バージョン 67.0)時点の公式ドキュメントで、プロセスビルダーのサポート終了日とレコードトリガーフローの実行タイミングを確認しています
- ご自身の組織で作成し、サンドボックスなどで動作を確認してから有効化してください
まとめ
- プロセスビルダーとワークフロールールは2025年12月31日にサポートが終了しました。既存の設定は動きますが、サポートとバグ修正の対象外です
- 新規の自動化はレコードトリガーフロー1本で組みます。プロセスビルダーからフローを呼び出す二段構成は組みません
- before-saveのフローはトリガーレコード自身の項目更新しかできません。関連レコードの作成にはafter-saveを使います
- before-saveはApexのbeforeトリガーの直前に動くため高速ですが、できることは項目更新に限られます
- 既存にプロセスビルダーからフローを呼び出す構成が残っている場合は、レコードトリガーフローへの移行を計画してください
参考:当時の画面
記事を最初に書いた当時の画面です。いまの手順と違うところは、各画像の説明に書いています。
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