外部サービス連携

Ship&coのAPIで送り状を作り追跡番号を残す

Ship&coのAPIとSalesforceをつなぐと、レコードの住所から送り状を作り、追跡番号と送り状のPDFをSalesforceから開けるようにできます。当時の記事を、2026年9月時点のShip&co公式サイトとAPIドキュメントで確かめ直しました。

2024.12.10

どういうときに使うのか

受注や出荷の情報はSalesforceにあるのに、送り状は運送会社のシステムに住所を打ち直して作っている、という会社は少なくありません。打ち直しの手間に加えて、住所の写し間違いも起きます。

Ship&co(シップアンドコー)は、送り状の発行と出荷の管理をするクラウドのサービスです。公式サイトでは、ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便・DHL・FedEx・UPSに対応し、Shopify・Amazon・eBayなどのECプラットフォームとつなげると説明されています。

当時の記事で紹介したのは、SalesforceとShip&coをつないで、次のことをSalesforceの画面の中で済ませる形でした。

  1. Salesforceのレコードの情報をもとに、Ship&coで送り状を作る
  2. 作った送り状のURLと追跡番号をSalesforceに残す
  3. URLから送り状のPDFを開き、そのまま印刷する
料金はプランや契約で変わるため、ここには書きません。Ship&coの公式サイトで確認してください。

当時の記事の画面について

2024年の記事には、Salesforceの画面で送り状を作るところ、ヤマト運輸とDHLそれぞれで追跡番号と送り状のURLが入ったところ、その送り状のPDF、Ship&coのサービス紹介の6枚を載せていました。この6枚の画像は、いまは残っていません。同じ内容を、下の説明と表に文章で書き起こしています。

連携の仕組み

Ship&coの公式サイトとAPIドキュメントで確かめられたのは、Ship&coが送り状を作るAPIを公開していることです。Salesforceとつなぐには、SalesforceからShip&coのAPIを呼ぶ仕組みを作ります。

Ship&coのAPIの要点中身
認証Ship&coの管理画面の「API」ページで作ったトークンを、HTTPヘッダーの x-access-token に入れます
送り状を作るPOST /v1/shipments で作ります
返ってくるもの送り状の画像のPDFへのURL(delivery.label)と、運送会社の追跡番号の配列(delivery.tracking_numbers)などです
海外発送対応している場合は、インボイスのPDFへのリンク(delivery.invoice)も返ります
追跡運送会社と追跡番号を指定して、配送の状況を取れます

Salesforce側の作り方

  1. 送り状の結果を入れる項目を作る

    送り状を作る対象のオブジェクト(商談や出荷のカスタムオブジェクトなど)に、追跡番号と送り状のURLを入れる項目を作ります。

  2. APIのトークンを外部ログイン情報と指定ログイン情報に入れる

    外部ログイン情報の認証プロトコルを「カスタム」にし、トークンを認証パラメーターとして持たせます。指定ログイン情報のカスタムヘッダーで x-access-token にそのパラメーターを差し込みます。

  3. 送り状を作る処理を作る

    レコードの住所や品目から、Ship&coのAPIへ送るデータを組み立てて呼び出します。画面のボタンやアクションから呼べるようにします。

  4. 返ってきた値をレコードに書き戻す

    返ってきた送り状のURLと追跡番号を、1で作った項目に入れます。これで、レコードの画面からPDFを開いて印刷できます。

ここで間違えやすいところです。APIのトークンを、Apexのコードやカスタム設定にそのまま書かないでください。Salesforceの公式ヘルプには、APIキーを外部ログイン情報の認証パラメーターに持たせ、カスタムヘッダーの値に {!$Credential.外部ログイン情報名.パラメーター名} の形で差し込む方法が書かれています。トークンを変えるときも、コードを直さずに済みます。

運送会社ごとの違い

当時の記事では、ヤマト運輸とDHLの2つで送り状を作っていました。どちらも、送り状のURLと追跡番号が返ってくる点は同じです。

気をつけること理由
運送会社ごとに要る情報が違うAPIドキュメントでは、税関向けの情報を渡す項目があり、何が要るかは運送会社によって違うとされています。使う運送会社ごとに確かめます
送り状のPDFのURLを項目に残す画面から直接開けるようにしておくと、印刷のたびにShip&coを開かずに済みます
追跡番号は複数返ることがある返り値は配列です。1つの出荷で複数の番号が付く場合に備えて、項目の型と書き戻し方を決めておきます

確認した環境

  • 2026年9月時点のShip&co公式サイト、Ship&co APIの紹介ページ、Ship&co APIドキュメント(Shipping & Tracking API)と、Salesforce公式ヘルプ(指定ログイン情報でカスタムヘッダーにAPIキーを使う方法)で確認しています
  • APIの細かな項目は、Ship&coの更新で変わることがあります。作る前にAPIドキュメントを確かめてください

まとめ

  • Ship&coは、国内外の運送会社の送り状を作れるクラウドのサービスです
  • Salesforceとは、SalesforceからShip&coのAPIを呼ぶ仕組みを作ってつなぎます
  • 送り状を作ると、送り状のPDFのURLと追跡番号が返ってきます
  • 返ってきた値をレコードに書き戻すと、Salesforceの画面から送り状を開いて印刷できます
  • APIのトークンは、コードに書かず、指定ログイン情報で持たせます

Salesforceの導入・運用についてご相談ください

導入前の検討から、お使いの環境の改修・運用、AIとの連携まで承ります。状況を伺ったうえで、進め方をご提案します。