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住所をボタン2回でコピーするクイックアクションの作り方

請求先と納入先が同じ住所なのに、5つの欄を2回ずつ入力するのは手間です。コードを書かずに、ボタンを2回押すだけで住所をコピーする仕組みを作れます。2019年に書いた記事を、2026年9月時点の公式ヘルプで確かめ直しました。

2019.12.08

どういうときに使うのか

Salesforceには住所の項目がいくつもあります。取引先には「住所(請求先)」と「住所(納入先)」、取引先責任者には「住所(郵送先)」と「住所(その他)」があります。

住所は、国・郵便番号・都道府県・市区郡・町名番地の5つの欄に分かれています。請求先と納入先が同じでも、コピーと貼り付けで5往復することになります。取引先責任者の住所は、取引先の住所と同じことも多いはずです。

そこで私たちは、住所を相互にコピーするボタンを用意しました。片方に入れておけば、もう片方はボタンを2回押すだけです。コードは書いていません。

動いているところ

取引先の中でコピーする

「住所(請求先)」に住所が入っている状態から始めます。右上のアクション「住所(請求→納入)」を押すと、納入先の欄に請求先の住所が入った画面が開きます。そのまま「保存」を押すと、納入先に住所が入ります。

テスト株式会社の取引先の編集画面。住所(請求先)には住所が入り、住所(納入先)は空になっている
手で入れる場合は、請求先と納入先の5つの欄をそれぞれ埋めることになります。
取引先の詳細画面。右上に住所(請求→納入)と住所(納入→請求)のアクションボタンが並んでいる
右上のアクションに「住所(請求→納入)」と「住所(納入→請求)」を置いています。
住所(請求→納入)のダイアログ。住所(納入先)の各欄に請求先と同じ住所が入っている
ボタンを押すと、納入先の欄に請求先の住所が入った状態で開きます。確かめて「保存」を押します。
保存後の取引先の詳細画面。住所(請求先)と住所(納入先)に同じ住所が表示されている
保存すると、納入先にも同じ住所が入ります。

取引先責任者の中でコピーする

取引先責任者でも同じように、「住所(郵送先)→住所(その他)」と「住所(その他)→住所(郵送先)」の2つを用意しました。

取引先責任者のテスト一郎の画面で、住所(郵送→その他)のダイアログが開き、その他の住所に郵送先と同じ住所が入っている
取引先責任者の中で、郵送先の住所をその他の住所へコピーするところです。

取引先の住所を取引先責任者へコピーする

取引先責任者の住所は、取引先の住所と同じことが多いので、取引先からもコピーできるようにしました。組み合わせは最大4通りと、2つの住所へまとめてコピーする2通りが作れます。

コピー元(取引先)コピー先(取引先責任者)
住所(請求先)住所(郵送先)
住所(納入先)住所(郵送先)
住所(請求先)住所(その他)
住所(納入先)住所(その他)
住所(請求先)住所(郵送先)と住所(その他)
住所(納入先)住所(郵送先)と住所(その他)

全部作るとボタンだらけになります。よく使うものだけで十分です。多くの場合は、取引先の請求先を取引先責任者の郵送先へ、の1つで足ります。

取引先責任者の画面で住所(請求→郵送)のダイアログが開き、郵送先の欄に取引先の請求先住所が入っている
取引先の請求先住所を、取引先責任者の郵送先へコピーするところです。

作り方

使うのは、レコードを更新するクイックアクションと、その「定義済み項目値」です。公式ヘルプでは、更新のアクションはレコードに変更を加えるアクションで、オブジェクト固有のアクションとして作ると書かれています。

  1. 更新のアクションを作る

    オブジェクトマネージャーで取引先を開き、「ボタン、リンク、およびアクション」から新しいアクションを作ります。種類は「レコードを更新」にし、表示ラベルを「住所(請求→納入)」などにします。

  2. アクションのレイアウトにコピー先の住所を置く

    アクションのレイアウトには、コピー先の住所だけを置きます。保存の前に中身を確かめられるようにするためです。

  3. 定義済み項目値を入れる

    アクションの詳細画面の「定義済み項目値」で「新規」を押し、コピー先の欄ごとに、コピー元の欄を参照する数式を入れます。国・郵便番号・都道府県・市区郡・町名番地の5つを作ります。

  4. ページレイアウトにアクションを置く

    取引先のページレイアウトの「Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション」に、作ったアクションを置きます。

取引先の住所を取引先責任者へコピーするときは、取引先責任者のオブジェクトに更新のアクションを作ります。公式ヘルプでは、オブジェクト固有のアクションの定義済み項目値は、元のオブジェクトと、その関連オブジェクトを参照できると書かれています。取引先責任者から、ひもづく取引先の住所を参照する数式にします。

ここで間違えやすいところです。定義済み項目値を入れた欄をアクションのレイアウトに残すと、その値は入力欄の初期値として表示されます。利用者はその場で書き換えられます。公式ヘルプでは、同じ欄にデフォルト値と定義済み項目値の両方がある場合は、定義済み項目値が使われると書かれています。

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(クイックアクション、クイックアクションの項目の定義済み項目値、定義済み項目値についての注意)で確認しています
  • 画像は2019年当時のLightning Experienceの画面です。住所は私たちの所在地、取引先と取引先責任者はテスト用のデータです。右上の利用者アイコンは白で伏せています
  • 当時の記事にあったデモ動画は、この記事には載せていません

まとめ

  • 住所は5つの欄に分かれていて、同じ住所を2回入れるのは手間です
  • レコードを更新するクイックアクションと定義済み項目値で、住所をボタン2回でコピーできます
  • 取引先責任者からは、ひもづく取引先の住所を参照してコピーできます
  • 組み合わせは多く作れますが、よく使うものだけに絞るとボタンが増えすぎません
  • 定義済み項目値は初期値として表示され、利用者は保存の前に書き換えられます

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