設定・自動化

カスタム表示ラベルを作って項目のデフォルト値に使う

カスタム表示ラベルに定型文を入れておくと、Apexや画面だけでなく項目のデフォルト値からも同じ文章を呼び出せます。2023年に書いた記事を、2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプで確かめ直しました。

2023.12.01

どういうときに使うのか

同じ文章を、あちこちの画面やコードに直書きしていると、言い回しを変えるたびに全部を探して直すことになります。カスタム表示ラベルは、そうした文章を1か所にまとめて持っておくための仕組みです。

公式ヘルプでは、カスタム表示ラベルは翻訳を持てるテキストの値として説明されています。利用者の言語に合わせて表示を切り替えられるので、多言語の組織でも同じラベルを使い回せます。

この記事では、ラベルを作る手順と、訪問のお礼メールの定型文をラベルにして、項目のデフォルト値として差し込む例を紹介します。

上限と呼び出せる場所

項目内容
1組織で作れる数最大5,000個。管理パッケージのラベルはこの数に含まれません
1つの長さ最大1,000文字
ApexSystem.Label.ラベル名
Visualforce・フローグローバル変数 $Label
Lightning Webコンポーネント@salesforce/label/ から読み込む

カスタム表示ラベルを作る

  1. 設定画面を開く

    設定の「クイック検索」に「カスタム表示ラベル」と入れて開きます。当時の記事では「表示」と入れて絞り込んでいました。

  2. 新規カスタム表示ラベルを押す

    一覧の上にある「新規カスタム表示ラベル」を押します。

  3. 必要な項目を入れて保存する

    「簡単な説明」「名前」「値」を入れます。名前は数式やコードから呼び出すときの名前です。値に定型文を入れて保存します。

  4. 一覧で確かめる

    保存すると一覧に並びます。名前と値が想定どおりかをここで見ます。

カスタム表示ラベルの一覧画面。クイック検索と新規カスタム表示ラベルのボタンが緑の枠で囲まれている
クイック検索から開いた一覧です。「新規カスタム表示ラベル」から作ります。
新規カスタム表示ラベルの入力画面。簡単な説明にメール本文、名前にemail、値にお礼メールの定型文が入っている
簡単な説明・名前・値を入れます。この例では名前を「email」にしました。
カスタム表示ラベルの一覧に、作成したemailのラベルが追加されている
保存すると一覧に増えます。値の中身もここで確かめられます。

項目のデフォルト値に差し込む

作ったラベルを、カスタム項目のデフォルト値として使います。当時の例は、ねこオブジェクトに「メール本文1」という項目を作り、新しいレコードを作るとお礼メールの定型文が最初から入っている、というものでした。

  1. カスタム項目を作る

    オブジェクトマネージャーで対象のオブジェクトを開き、「項目とリレーション」から新規作成します。ラベルの値はテキストなので、テキスト系のデータ型を選びます。

  2. 数式エディターを開く

    詳細の入力画面の「デフォルト値」で「数式エディターの表示」を押します。

  3. $Labelから差し込む

    「差し込み項目の種類」で「$Label」を選び、「差し込み項目の挿入」で作ったラベルを選びます。欄に $Label.email が入ります。

  4. ページレイアウトを確かめる

    保存したら、項目がページレイアウトに置かれていることを確かめます。

  5. 新規レコードで確かめる

    新しいレコードを作ると、項目にラベルの定型文が入った状態で入力画面が開きます。

カスタム項目の新規作成でデータ型を選ぶ画面。テキスト系を含むデータ型の一覧が並んでいる
データ型を選ぶ画面です。ラベルの値はテキストなので、テキスト系の型を選びます。
カスタム項目の詳細入力画面。項目の表示ラベルにメール本文1、項目名にemail1が入っている
当時はメールの長さを考えてロングテキストエリアにしていました。型の選び方は下の注意も見てください。
デフォルト値の欄の数式エディターの表示リンクが緑の枠で囲まれている
「デフォルト値」の「数式エディターの表示」を押します。
数式エディターが開き、差し込み項目の種類と差し込み項目の挿入のプルダウンが緑の枠で囲まれている
数式エディターが開きます。枠のプルダウンから差し込む項目を選びます。
差し込み項目の種類で$Labelを選び、メール本文を選ぶと欄に$Label.emailが入った画面
「$Label」を選んでからラベルを選ぶと、欄に $Label.email が入ります。
ねこのレコード詳細画面。左下にメール本文1の項目が緑の枠で囲まれている
ページレイアウトに項目が置かれていることを確かめます(画面の一部は伏せています)。
ねこの新規作成画面。メール本文1の欄にお礼メールの定型文が最初から入っている
新規作成の画面を開くと、定型文が入った状態になっています。
ここで間違えやすいところです。2026年9月時点の公式ヘルプで、デフォルト値を持てる型として挙がっているのは、チェックボックス・通貨・日付・日付/時間・メール・数値・パーセント・電話・選択リスト・テキスト・テキストエリア・時間・URLです。ロングテキストエリアはこの一覧に載っていません。当時の画面では設定欄が出ていましたが、新しく作るときは、まずテキストエリアで足りるかを確かめてください。

デフォルト値の性質

公式ヘルプには、デフォルト値について次のことが書かれています。

  • デフォルト値が入るのは、新しいレコードを作るときです。すでにあるレコードには入りません
  • 利用者は、入ったデフォルト値を書き換えたり消したりできます
  • デフォルト値はレコードに値を入れる前に決まるため、同じレコードの別の項目は使えません

ラベルの値をあとで直しても、すでに作ったレコードの項目は変わりません。変わるのは、そのあとに作るレコードだけです。

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(カスタム表示ラベル、カスタム表示ラベルの作成と編集、デフォルト項目値、デフォルト項目値の考慮事項)で確認しています
  • 画像は2023年12月当時の画面です。右上の利用者アイコンと、当時ぼかしが掛かっていた欄は白で伏せています

まとめ

  • カスタム表示ラベルは、翻訳も持てる定型のテキストを1か所で管理する仕組みです
  • 1組織で最大5,000個、1つ最大1,000文字まで作れます
  • 項目のデフォルト値の数式エディターで「$Label」を選ぶと、ラベルの値を差し込めます
  • デフォルト値が入るのは新しいレコードだけで、利用者はあとから書き換えられます
  • 公式ヘルプのデフォルト値に対応する型の一覧に、ロングテキストエリアは載っていません

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