設定・自動化

プロセスビルダーの仕組みとフローへの移し方の考え方

この記事は2021年に書いたものです。プロセスビルダーは2025年12月31日でSalesforceのサポートが終わりました。当時の仕組みの説明は残し、2026年9月時点でフローへ移すときの考え方を追記しました。

2021.01.11

この記事の読み方

最初に書いた時点では、Salesforceの自動化の道具の1つとして、プロセスビルダーの特徴と作り方を紹介していました。仕組みの説明と当時の画面は下に残してあります。既存のプロセスを読み解くときの手がかりとして使ってください。

先に結論です。新しい自動化は、プロセスビルダーではなくフローで作ってください。Salesforceの公式ヘルプでは、ワークフロールールとプロセスビルダーは2025年12月31日でサポートを終えたとされています。

2026年9月時点の状況

公式ヘルプに書かれている内容です。

項目内容
サポートの終了2025年12月31日で、ワークフロールールとプロセスビルダーのサポートが終わりました
いま動いているもの有効なワークフロールールとプロセスは、これまでどおり動き続けます
終わったことカスタマーサポートと不具合の修正は提供されません
移行の道具「Migrate to Flow」ツールで、フローへの移行を進められます

動き続けるとはいえ、不具合が起きても直してもらえません。止まる前ではなく、いまのうちに移す計画を立てるのが安全です。

当時のプロセスビルダーの特徴

当時の記事では、次の特徴を挙げていました。

  • 複数の「もし〜なら」を1つのプロセスにまとめられる
  • 起動するのは、レコードが作成・編集されたとき、別のプロセスから呼ばれたとき、プラットフォームイベントのメッセージを受け取ったとき
  • 更新できるのは、そのレコード自身と、親や子などの関連レコードまで
  • ワークフロールールでは複数のルールが要る処理を、1つのプロセスで扱える
  • ワークフロールールと違い、実行の順番を決められる
  • レコードの削除はできない

プロセスの組み立て

すべてのプロセスは、トリガ・1つ以上の条件・1つ以上のアクションでできています。当時の例は、金額の大きい商談が成立したら、契約書の下書きを作り、日をおいてフォローアップのToDoを作る、というものでした。

プロセスビルダーの全体図。商談から始まり、成立かつ高額の条件がTRUEのとき、すぐのアクションと予定したアクションに進む
当時のプロセスの全体図です。条件に合うと、すぐのアクションと、日をおいたアクションに分かれます。
  1. トリガを決める

    どのオブジェクトの、どの変化で動かすかを決めます。例では商談を選び、「レコードを作成または編集したとき」にしました。「レコードを作成したときのみ」も選べました。

  2. 条件を決める

    例では、フェーズが「Closed Won」で、かつ金額が決めた額より大きいことを条件にしました。条件は「すべての条件に一致(AND)」「いずれかの条件に一致(OR)」、または自分で組んだ式から選べました。

  3. アクションを決める

    条件に合ったときの動きを決めます。すぐに動かすことも、日時を基準に予定して動かすこともできました。

プロセスビルダーでオブジェクトに商談を選び、プロセスの開始をレコードの作成または編集時にした画面
トリガの設定です。オブジェクトと、動き出すタイミングを選びます。
条件の設定画面。フェーズがClosed Wonに等しい、金額が一定の額より大きいの2行と、ANDの選択が見える
条件の設定です。2つの条件をANDでつないでいます。

当時のアクションでできたことは次のとおりです。

アクション内容
レコードの作成新しいレコードを作る
レコードの更新プロセスを始めたレコードや、関連するレコードを更新する
承認申請レコードを承認プロセスへ回す
メール送信指定したメールテンプレートでメールを送る
Chatterへの投稿Chatterのフィードに投稿する

フローで作り直すときの考え方

プロセスビルダーの「レコードが作成・編集されたとき」の処理は、フローではレコードトリガーフローで作ります。公式ヘルプには、次の点が書かれています。

  • レコードトリガーフローは、レコードが保存される前に、そのレコードへ追加の更新ができます
  • そのレコード自身の項目の更新なら、保存前のレコードトリガーフローは、レコード変更プロセスより10倍速いとされています
  • 関連レコードの作成や更新、項目の更新以外のアクションは、保存後の処理で行います
プロセスビルダーでやっていたことフローでの置き場所
起動したレコード自身の項目の更新保存前のレコードトリガーフロー
関連レコードの作成・更新保存後のレコードトリガーフロー
メール送信・承認申請などのアクション保存後のレコードトリガーフロー
ここで間違えやすいところです。1つのオブジェクトにプロセスとフローが混ざっていると、どちらが先に動いたかで結果が変わることがあります。移すときは、同じオブジェクトのプロセスとワークフロールールをまとめて洗い出し、1つずつ移しては動作を確かめ、移し終えたものは無効にしてください。

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(ワークフロールールとプロセスビルダーのサポート終了、保存前のレコードトリガーフロー)で確認しています
  • 画像は2021年当時のプロセスビルダーの画面です。いまは新しく作る道具としては使いません

まとめ

  • プロセスビルダーは、トリガ・条件・アクションの組み合わせで自動化を作る道具でした
  • 2025年12月31日でサポートが終わり、不具合の修正も提供されません
  • 有効なプロセスは動き続けますが、新しい自動化はフローで作ります
  • 移行には「Migrate to Flow」ツールを使えます
  • 自身の項目の更新は保存前、関連レコードやアクションは保存後のレコードトリガーフローに置きます

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