設定・自動化

ワークフロールールの概要といまのフローでの作り直し方

この記事は2021年に書いたものです。ワークフロールールは2025年12月31日でSalesforceのサポートが終わっています。当時の内容を残し、同じ仕組みをレコードトリガーフローで作る方法を追記しました。

2021.01.11

この記事の読み方

最初に書いた時点では、Salesforceの自動化の3つの道具(ワークフロールール・プロセスビルダー・フロー)のうち、ワークフロールールの特徴と使い方を紹介する内容でした。当時の内容は下に残してあります。

先に結論です。いまから新しく作るなら、ワークフロールールではなくフローを使ってください。公式ヘルプでは、ワークフロールールとプロセスビルダーは2025年12月31日でサポートを終えています。有効なものは動き続けますが、カスタマーサポートと不具合の修正は受けられません。

当時の整理:ワークフロールールの特徴

当時の記事では、ワークフロールールを次のように整理していました。

  • 条件は、ひとつの「もし〜なら〜する」でしか組めない
  • 作れるレコードはToDoだけ
  • 動くのは、レコードが作成・編集されたとき
  • 項目を更新できるのは、そのレコード自身と親のレコードだけ
  • Chatterへの投稿はできない
  • レコードの削除はできない

当時の記事では「ワークフロールールにしかできないのは、コードを書かずにアウトバウンドメッセージを送ることだけ」とも書いていました。これはいまは当てはまりません。公式ヘルプでは、アウトバウンドメッセージはフロー・ワークフロールール・承認プロセス・エンタイトルメントプロセスに関連付けられるとされています。

当時の例:重要な商談のアラート

金額の大きい商談の完了予定日が近づいたら所有者に知らせ、過ぎても決まっていなければフォローのToDoを作る、という例でした。

条件は「商談の金額が100,000円より大きく、まだ完了していない」です。当時の設定画面では、次のように表示されていました。

(Opportunity: Amount GREATER THAN "JPY 100,000") AND (Opportunity: Closed EQUALS False)

当時のワークフロールールの条件

ワークフロールールの編集画面のステップ3。ルールの条件と評価条件、即時のアクションにEmail Alertの30日前アラートが並んでいる
当時のワークフロールールの編集画面です。条件と、即時のアクションに置いたメールアラートが見えます。

アクションは、完了予定日を基準に3つ置いていました。

いつ何をするか
完了予定日の30日前残り30日であることを、メールアラートで商談の所有者に知らせる
完了予定日の15日前残り15日であることを、メールアラートで商談の所有者に知らせる
完了予定日の5日後所有者が商談を更新するためのフォローのToDoを作る。あわせて、上級マネジメントにメールアラートで知らせる
ここで間違えやすいところです。画像の下の段にあるとおり、ワークフロールールでは、時間の決まったアクションを置く前に、時間トリガーを1つ以上作っておく必要がありました。フローで作り直すときは、この時間トリガーが「スケジュール済みパス」にあたります。

いまの作り方:レコードトリガーフロー

同じ仕組みは、レコードトリガーフローとスケジュール済みパスで作れます。公式ヘルプでは、スケジュール済みパスは、選んだ時間の基準より前にも後にも動かせるとされています。完了予定日の30日前、のような動かし方ができます。

  1. レコードトリガーフローを作る

    対象を商談にし、レコードが作成または更新されたときに動くようにします。スケジュール済みパスを置くため、条件を満たすように更新されたときだけ動く設定を選びます。

  2. 条件を入れる

    金額が100,000より大きく、完了していない商談に絞ります。

  3. スケジュール済みパスを3つ置く

    時間の基準に完了予定日を選び、30日前・15日前・5日後の3つのパスを作ります。

  4. アクションを置く

    30日前と15日前のパスには、アクションの要素でメールを送ります。公式ヘルプでは、既にあるメールアラートを選べるとされています。5日後のパスには、ToDoを作る要素とメールの要素を置きます。

ワークフロールールが残っている組織では、公式ヘルプで案内されている移行ツールを使うと、既存のルールからフローを作れます。公式ヘルプの例では、移行ツールが新しいフローの説明にワークフロールールの名前と説明も入れてくれると書かれています。

比べるところワークフロールールレコードトリガーフロー
時間を決めて動かす仕組み時間トリガーと、時間の決まったアクションスケジュール済みパス
メールアラートアクションとして置くアクションの要素で、既にあるメールアラートを選べる
アウトバウンドメッセージ置ける置ける
サポート2025年12月31日で終了続いています

確認した環境

  • 2026年9月時点のSalesforce公式ヘルプ(ワークフロールールとプロセスビルダーのサポート終了、スケジュール済みパス、アウトバウンドメッセージ、メールアラートのあるワークフロールールをフローに移す例)で確認しています
  • 画像は2021年時点の画面です。利用者の名前などは写っていないため、伏せた箇所はありません

まとめ

  • ワークフロールールは2025年12月31日でSalesforceのサポートを終えています
  • 有効なワークフロールールは動き続けますが、不具合の修正は受けられません
  • 完了予定日の前後に通知やToDoを出す仕組みは、スケジュール済みパスで作れます
  • アウトバウンドメッセージは、いまはフローからも送れます
  • 既存のルールは移行ツールでフローに移し、元のルールは無効にします

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