外部サービス連携

G-Connectorの使い方と2026年時点の提供状況

G-ConnectorをGoogleスプレッドシートへ導入し、Salesforceのデータを取得・編集する操作を順に説明します。この記事は2021年に書いたものです。2026年9月時点の提供状況と、標準機能での代替も追記しました。

2021.02.01

この記事の読み方

最初に書いた時点では、Googleスプレッドシートのアドオン「G-Connector for Salesforce」を使い、SOQLでのデータ取得と、更新・追加・削除をスプレッドシート上から行う手順をまとめていました。その手順は下に残してあります。2026年9月時点であらためて配布元の掲載ページを確認したところ、このアドオンはいまも配布が続いていました。確認できた内容と、標準機能での代替を追記します。

先に結論です。スプレッドシートでSalesforceのデータを扱いたいときは、まずレポートのエクスポートやデータローダで足りないかを確かめてください。G-Connectorはいまも配布されていますが、Salesforce公式の機能ではありません。

Add-onのインストール

Googleスプレッドシートを開き、アドオンを追加します。

Googleスプレッドシートのホーム画面。新規作成のテンプレートが並んでいる
まずスプレッドシートを新規作成します。空白のテンプレートから始めます。
  1. アドオンを検索する

    スプレッドシートのメニューから「拡張機能」→「アドオン」→「アドオンを取得」を開き、検索欄に「G-Connector for Salesforce」と入力して検索します。

  2. インストールする

    検索結果からG-Connector for Salesforceを選び、「インストール」を押します。使用するGoogleアカウントを選び、権限の許可を求められたら内容を確認して許可します。

  3. 完了を確認する

    インストール完了の画面が出たら閉じます。以降はスプレッドシートのアドオンメニューから呼び出せます。

Googleアカウントの選択画面。どのアカウントで進めるかを選ぶ
インストールに使うGoogleアカウントを選びます。業務用と個人用を取り違えないでください。
Googleの権限確認画面。ドライブとスプレッドシートの表示・編集などを求めている
求められている権限の一覧です。ドライブ全体へのアクセスが含まれる点を見てください。
権限確認画面の下部。リスクの詳細リンクと許可ボタンが並んでいる
権限の続きです。内容に納得できたときだけ「許可」を押します。

Salesforceへのログイン

メニューの「拡張機能」→「G-Connector for Salesforce」→「Login」の順に進みます。ログインする環境(本番かSandboxか)を選ぶと、Salesforceの認可画面が表示されます。

Login to Salesforce.comのダイアログ。本番とSandboxのボタンが並んでいる
接続先を選ぶ画面です。本番とSandboxを取り違えないでください。
Salesforceのログイン画面。ユーザ名とパスワードの入力欄が表示されている
表示されるのはSalesforce自身のログイン画面です。アドオンの画面ではありません。

⚠️ 表示されるのはSalesforce自身のログイン・許可画面です。G-Connectorの画面に直接パスワードを入力するものではありません。この認可の仕組みはOAuthによるもので、SalesforceはAPI連携用のパスワード直接入力の方式(ユーザー名パスワードフロー)を、Summer '23以降に作成した組織では既定でブロックしています。連携先の画面が「ユーザー名・パスワードをこの画面に直接入力してください」という形になっている場合は、Salesforce公式の認可画面を経由しているかどうかを確かめてください。

Salesforceのアクセス許可画面。要求されている権限が箇条書きで並んでいる
Salesforce側の認可画面です。どこまでの権限を渡すのかをここで確かめます。
認証に成功したという英語のメッセージ。タブを閉じてシートへ戻るよう案内している
認証が終わった画面です。このタブを閉じてスプレッドシートへ戻ります。

Salesforceのデータを取り出す

メニューから「Get Data Using SOQL」を選びます。

SOQLクエリのダイアログ。SELECTとFROMの欄がまだ空になっている
取得条件を入れるダイアログです。まずFROMから指定します。
欄入力する内容
FROM取得したいオブジェクトのAPI参照名(例:取引先ならAccount)
SELECT取得したい項目のAPI参照名(例:Id、Name)
FROMのドロップダウンにオブジェクト名の一覧。Accountが選ばれている
FROMでオブジェクトを選びます。ここでは取引先のAccountです。
項目一覧でIdとNameを選び、右側にSELECT Id, Name FROM Accountと表示されている
選んだ項目からクエリが組み立てられます。右側の文を確かめてください。

「Get Data」を押すと、取得結果がスプレッドシートの行として展開されます。

取得結果が入ったシート。A列がId、B列がNameで取引先が12行並んでいる
取得した結果です。1行目が項目名、2行目からがレコードになります。

Salesforceのデータを更新・追加する

取得した行を編集してから、メニューの「Update / Insert / Upsert Selected Row(s)」を使います。

シートのName列を書き換えた状態。末尾の2行にUpdate Testと追記されている
更新したい行のNameを書き換えます。Id列はそのままにしておきます。
Push Rowsダイアログ。OperationはUpdateで、IdとNameが項目に対応付けられている
OperationをUpdateにし、列と項目の対応が合っているかを見ます。
同じダイアログでPush Selected Rowsボタンに枠が付いている
対応付けを確かめたら、Push Selected Rowsを押します。
操作やり方
更新(Update)既存の行の値を書き換え、その行を選んでから実行します。Id列があるので、その行が上書きされます
追加(Insert)新しい行に値を入力し、Id列のチェックを外してから実行します。新規レコードとして作成されます
シートの末尾にInsert Test1とInsert Test2の2行を追加した状態。Id列は空
追加したい行はNameだけ入力します。Id列は空のままにします。
Push RowsダイアログでOperationがInsertになり、Idのチェックが外れている
追加のときはOperationをInsertにし、Idのチェックを外します。

実行結果は、対象の行にステータスとして表示されます。値が正しく反映されたかは、Salesforce側の画面でも確認します。

シートの右側にId・Success・Created・Error・Timestampの結果列が追加されている
更新の結果です。SuccessがTRUE、CreatedがFALSEなら更新されています。
Salesforceの取引先リストビュー。GenePoint Update TestとsForce Update Testが並んでいる
Salesforce側の画面です。書き換えた取引先名が反映されているか確かめます。
追加した2行の結果列にSuccess TRUEとCreated TRUEが表示されている
追加のときはCreatedもTRUEになります。更新との違いはここで分かります。
取引先リストビュー。Insert Test1とInsert Test2が加わり14件になっている
追加した2件がSalesforce側にもできています。件数が14件に増えています。
再取得したあとのシート。追加した2行のA列にもIdが入っている
取り直すと、追加した行にもIdが入ります。ここまでで登録が確認できます。

Salesforceのデータを削除する

削除したい行を選び、メニューの「Delete Selected Row(s)」を実行します。確認のダイアログが出るので、内容を確かめてから削除を確定します。実行結果は画面に表示されます。

削除したい2行を選んだシート。数式バーにHYPERLINK関数が表示されている
削除したい行を選びます。選択範囲が合っているかをよく確かめてください。
Delete recordsのダイアログ。対象オブジェクトとId列を指定する
削除するオブジェクトとId列を確かめます。ここを間違えると別のデータが消えます。
確認ダイアログ。2件を削除すること、15日以内はごみ箱から戻せることが書かれている
確認のダイアログです。件数を読んでから確定してください。
削除後のシート。結果列のSuccessがTRUE、CreatedがFALSEになっている
削除の結果も同じ結果列に出ます。対象の行だけが処理されたかを見てください。
取引先リストビュー。追加した2件が消えて12件に戻っている
削除後のSalesforce側です。追加した2件だけが消えて12件に戻っています。

2026年9月時点の状況

配布元のGoogle Workspace Marketplace掲載ページを確認したところ、G-Connector for Salesforceは2026年9月時点でも配布が続いています。公開元はXappexで、掲載ページには評価166件が表示されていました。無料で使える範囲があり、一部の機能は有料です。

⛔ このアドオンはSalesforce公式の製品ではありません。help.salesforce.comにもdeveloper.salesforce.comにも、このアドオンについての記載はありません。動作や提供の継続、不具合が起きたときの対応は、いずれもSalesforceの保証の外にあります。

標準機能での代替

スプレッドシートでのデータ操作は、標準機能でも次のように置き換えられます。

やりたいこと標準でのやり方
SOQLで抽出した結果を表として見るレポートを作成し、CSVやスプレッドシート形式でエクスポートします
まとめて更新・追加・削除するデータローダでCSVを読み込み、更新・追加・削除を実行します
定期的に社内のシートへ反映する外部システムからSalesforceへの取り込みではなく、Salesforce側からのレポートのスケジュール配信を使います

⚠️ いずれもSalesforce公式の機能なので、動作の継続や不具合対応がSalesforceのサポート範囲に入ります。外部アドオンより先に、まずこちらで足りるかを確かめてください。

入れる前に確かめること

外部のアドオンをSalesforceにつなぐ前に、次を確認してください。

確認すること内容
見られるデータの範囲アドオンはログインしたユーザーが見られる範囲のデータに、原則としてアクセスできます
データが外部へ出ないかスプレッドシートの中だけで処理しているのか、開発元のサーバーへ送っているのかを、アドオンの説明とプライバシーポリシーで確かめます
会社の方針情報システム部門がアドオンの導入を管理している会社では、個人の判断では入れられません

確認した環境

  • 2026年9月時点のhelp.salesforce.comのOAuth関連ドキュメントで、ユーザー名パスワードフローの扱いを確認しています
  • アドオンの提供状況は、2026年9月に配布元のGoogle Workspace Marketplace掲載ページの表示内容で確認しています
  • 記事の前半の手順は2021年2月時点の記録です。画面や操作は変わっている可能性があります

まとめ

  • G-Connectorは、スプレッドシート上でSOQLによる取得と、更新・追加・削除ができるGoogle Workspaceのアドオンです
  • 2026年9月時点でも配布は続いていますが、Salesforce公式の製品ではありません
  • 認証はSalesforce自身の認可画面(OAuth)を経由し、ユーザー名パスワードフローは既定でブロックされています
  • 抽出だけならレポートのエクスポート、まとめた更新・追加・削除ならデータローダで足りる場合があります
  • 外部アドオンを入れる前に、見られるデータの範囲と、データが外部へ送られないかを確認してください

参考:当時の画面

記事を最初に書いた当時の画面です。いまの手順と違うところは、各画像の説明に書いています。

新規作成した空白のスプレッドシート。メニューバーにアドオンが並んでいる
メニューバーの「アドオン」を見てください。
アドオンメニューを開いた状態。アドオンを取得が表示されている
「アドオン」から「アドオンを取得」を選びます。
G Suite Marketplaceの画面。検索欄にG-Connector for Salesforceと入力している
検索欄にアドオン名を入力します。
検索結果。G-Connector for Salesforceと類似のアドオンが2件並んでいる
名前の似たアドオンが並ぶので、提供元で見分けます。
G-Connector for Salesforceの詳細ページ。提供元はXappexでインストールボタンがある
提供元がXappexであることを確かめてから入れます。
インストールの準備ダイアログ。権限が必要であることが説明されている
説明を読んでから続行を押します。
インストール完了のダイアログ。スプレッドシートのアドオンに表示されると案内している
完了したら閉じ、以降はメニューから呼び出します。
Marketplaceの詳細ページ。ボタンがアンインストールに変わっている
ボタンがアンインストールなら入っています。
アドオンメニューからG-Connectorのサブメニューを開き、Loginを選んでいる
サブメニューの「Login」から始めます。
G-Connectorのサブメニュー。Get Data Using SOQLなどの項目が並んでいる
取得は「Get Data Using SOQL」から始めます。
書き換えた2行を選び、アドオンメニューからUpdate / Insert / Upsertを開いている
行を選んだ状態でメニューを開きます。
追加した2行を選び、アドオンメニューからUpdate / Insert / Upsertを開いている
追加する行を選んでからメニューを開きます。
アドオンメニューからRefresh Current Sheetを選んでいる
Salesforce側の最新の値を取り直します。
アドオンメニューからDelete Selected Row(s)を選んでいる
削除はこのメニューから実行します。

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