外部サービス連携

OPROARTS Connectorの帳票出力手順と現状

この記事は2023年に書いたものです。取り上げているOPROARTS Connectorは、2026年9月時点でもAppExchangeで活発に更新が続いています。当時の手順はそのまま残し、いまの提供状況と標準機能での代替を追記しました。

2023.05.16

この記事の読み方

最初に書いた時点では、AppExchangeの帳票連携アプリ「OPROARTS Connector」を導入し、取引先レコードの項目を差し込んだ帳票をボタン1つでPDF出力する、という内容でした。その手順自体は下に残してあります。

先に結論です。OPROARTS Connectorはいまも活発に更新が続いています。AppExchangeの掲載ページに出ている最新リリースは2026年3月で、評価も高いままです。他社サービスとしては珍しく、更新の空白は見当たりませんでした。

OPROARTS Connectorでできること

OPROARTS Connectorは、クラウド帳票サービス「oproarts」とSalesforceを連携させ、レコードの項目を差し込んだ帳票をボタン操作でPDF出力できるようにするアプリです。導入から出力までは、次の流れで進みます。

  1. AppExchangeからインストールする

    AppExchangeで「oproarts」を検索してインストールし、インストール先の組織とインストールするユーザの範囲を選びます。完了すると、インストール先のシステム管理者へ通知メールが届きます。

  2. アプリケーションランチャーの右上に「AppExchange にアクセス」ボタンがある
    まずはここからです。アプリケーションランチャーの右上にある「AppExchange にアクセス」を押します。
    AppExchangeの検索欄に「oproarts」と入力した画面
    AppExchangeが開いたら、上部の検索欄に「oproarts」と入力して検索します。
    「oproarts」の検索結果一覧。oproarts Connectorが先頭に並んでいる
    検索結果です。先頭の「oproarts Connector」が目的のアプリかどうかを、提供元と評価で確かめます。
    oproarts Connectorの掲載ページ。価格と「今すぐ入手」ボタンが見える
    掲載ページです。右側の価格表示と、右下の「今すぐ入手」ボタンの位置を見てください。
    AppExchangeへのログインを求めるダイアログ
    ログインを求められます。ポップアップブロックを解除してから「[ログイン画面を開く]を確認」を押します。
    インストール先の選択画面。この組織にインストールとSandbox組織にインストールが並ぶ
    インストール先の選択です。本番組織の場合は、先にSandboxで試すことがすすめられています。
    契約条件への同意チェックと「確認してインストール」ボタン
    契約条件に同意するチェックを入れてから、「確認してインストール」を押します。
    インストール範囲の選択画面。「すべてのユーザのインストール」が選ばれている
    インストールするユーザの範囲を選びます。ここでの選択が、あとで使えるユーザの範囲になります。
    インストール処理中の画面。アクセス権を付与中と表示されている
    インストール中の画面です。すぐに終わらないときは、この表示のまま待ちます。
    インストール成功を知らせるメール。送信元はSalesforceのサポートアドレス
    完了すると、インストール先のシステム管理者あてにこの通知メールが届きます。
    インストール完了の画面。「完了」ボタンとバージョン2.3の表示
    インストール完了です。下のバージョン番号が、入った版と合っているかを確かめます。
  3. 文書出力用の認証情報を登録する

    「OPROARTS」タブで、出力用(LA)とデザイン用(LAD)それぞれについて、oproarts側で取得したCID・UID・パスワードをSalesforceのユーザに紐づけて登録します。文書出力を許可するユーザの数だけこの登録を繰り返します。

  4. アプリケーションランチャーに「OPROARTS Connector v2」が並んでいる
    インストール後はアプリケーションランチャーに追加されます。ここから起動します。
    OPROARTS Connectorアプリのタブ。OPROARTSタブが選ばれている
    認証情報の登録は、この「OPROARTS」タブから始めます。タブの位置を確かめてください。
  5. 帳票をデザインする

    ライセンス登録後に表示される画面から新規作成を選び、テンプレートのサイズと連携方法(Connector for Salesforce)、出力形式(Visualforce PDF/OPR)を指定します。デザイナ画面に項目を配置し、静的な見出しラベルと、Salesforceの値を差し込む動的な項目を組み合わせます。

  6. ライセンス登録後の画面。手順の一覧とSTARTボタンが表示されている
    ライセンスを登録すると「START」ボタンが出ます。上の手順一覧も一度目を通しておきます。
    OPROARTS Designerのツールバー。新規作成ボタンが選べる状態
    Designerが別ウィンドウで開きます。ここで「新規作成」を押します。
    テンプレート選択画面。ブランクタブでA4縦が選ばれている
    テンプレートの選択です。今回はブランクタブからA4縦を選んでいます。
    新規作成画面。連携方法にConnector for Salesforce、出力形式にPDF/OPRを指定
    連携方法と出力形式、テンプレート名を指定します。連携方法の選択を間違えないでください。
    テンプレートの詳細画面。配備状況が未配備で、編集ボタンがある
    作成直後です。配備状況が「未配備」であること、下に「編集」ボタンがあることを見てください。
    デザイナ画面。見出しラベルと差し込み用ラベルが対で並び、右に部品一覧がある
    デザイナ画面です。左の内容>タイプが「動的」の部品だけがマッピングの対象になります。
  7. 帳票とSalesforceの項目をマッピングする

    ログイン後、帳票で使うオブジェクト(取引先など)を選び、動的な項目1つずつにAccount.Nameのようなマッピングデータを指定します。設定が終わると、詳細画面に貼り付けるJavaScriptが生成されます。

  8. マッピングツールの1stステップ。Salesforceへのログイン画面
    マッピングツールの最初の画面です。現在のログイン状態を引き継ぐか、新たにログインするかを選びます。
    マッピング情報の復元を確認するダイアログ。はい・いいえが選べる
    既存のマッピングがあると復元を聞かれます。今回は作り直すので「いいえ」を選んでいます。
    2ndステップ。Salesforceのオブジェクト一覧がツリーで表示されている
    帳票で使うオブジェクトを選ぶ画面です。ログインしたユーザの権限で見えるものだけが並びます。
    2ndステップで「取引先」が選択され、ハイライトされている
    今回は「取引先」を選んでいます。右のデザインビューで対象の項目が赤く示されます。
    5thステップ。取引先の子オブジェクト一覧。どれも選択されていない
    関連する子オブジェクトの選択です。今回は使わないので、何も選ばずに進みます。
    6thステップ。フィールドマッピング表にコンポーネント名だけが並んでいる
    マッピング前の状態です。右の表に動的コンポーネントの名前だけが並んでいます。
    6thステップ。各コンポーネントにAccount.Nameなどのデータが入力済み
    データ欄にAccount.Nameのような値を入れていきます。1行ずつ選んで下の編集欄で指定します。
    マッピング完了の画面。6項目すべてにデータが入った一覧
    マッピング完了です。すべての行にデータが入っているかを、ここで最終確認します。
    テンプレート配備ウィザード。配備ボタンと、プレビューや出力ボタン作成の項目が並ぶ
    保存しただけでは出力に反映されません。「配備」を押して初めて使えるようになります。
    配備ウィザードのプレビュー表と、出力ボタンを作成する設定欄
    出力ボタンの作成部分です。添付や活動履歴の登録の有無、設置するページの種類を決めて「生成」を押します。
  9. 取引先詳細画面にボタンを配置する

    「JavaScriptを実行」型のカスタムボタンを作成し、生成されたコードを貼り付けます。ページレイアウトにボタンを配置すれば、レコード詳細画面から帳票を出力できるようになります。

⚠️ ライセンスの登録は、文書を出力するユーザの人数分だけ必要です。利用者が増えるたびに登録作業も増えます。

2026年9月時点の状況

OPROARTS Connectorは、2026年9月時点でもAppExchange(日本語版)に掲載されており、活発に更新が続いています。提供元は株式会社オプロ、評価は5点満点中4.91(33件)です。AppExchangeの「詳細」タブでは、バージョンOPROARTS Connector/ver 2.12.0、リスト作成日2013年11月15日、最新リリースは2026年3月2日と表示されています。価格は有料で、oproarts本体の年間契約が別途必要です。

なお、同じ提供元(株式会社オプロ)は「帳票DX for Salesforce」という別の掲載も出しており、帳票関連の事業をそちらでも展開しています。OPROARTS ConnectorとどちらへSalesforce連携を寄せていくかは、導入前に提供元へ確認するとよいでしょう。

導入前に確かめること

  1. oproarts本体の契約が必要なことを確認する

    Connectorのインストールだけでは動きません。oproartsサービス側の年間契約が別に必要です。価格ページで契約範囲を確認します。

  2. 認証情報を扱うユーザを整理する

    文書を出力するユーザごとにCID・UID・パスワードを登録します。登録漏れがあると、そのユーザだけ帳票を出力できません。

  3. 標準機能で足りないかを確認する

    PDF出力だけが目的で、帳票デザインもシンプルでよいなら、標準のVisualforceページで足りることがあります。

標準機能で同じことをする

やりたいこと標準でのやり方
レコードの項目を差し込んだ帳票をPDFで出力するVisualforceページにrenderAs="pdf"を指定し、標準コントローラでレコードの項目を差し込みます
ボタン1つで帳票を出力するVisualforceページを開くカスタムボタンやクイックアクションを、ページレイアウトに配置します
静的な見出しと動的な値を組み合わせた帳票を作るVisualforceのマークアップとapex:outputTextで見出しと差し込み項目を組み合わせます
<apex:page standardController="Account" renderAs="pdf">
  <apex:stylesheet value="{!URLFOR($Resource.Styles, 'pdf.css')}"/>
  <p>取引先名<apex:outputText value="{!Account.Name}"/></p>
  <p>電話番号<apex:outputText value="{!Account.Phone}"/></p>
  <p>作成日<apex:outputText value="{!Account.CreatedDate}"/></p>
</apex:page>

apex:pageにrenderAs="pdf"を指定し、静的な見出しと動的な値を組み合わせた帳票の例です。読み取り専用です。

ここで間違えやすい

間違い何が起きるか
Connectorだけをインストールしてoproarts本体を契約していない帳票出力の機能が動きません。契約は別枠です
静的なラベルと動的な値のコンポーネントを混同するマッピング対象にならず、値が差し込まれません
JavaScriptを実行するカスタムボタンをLightning Experienceでそのまま使うJavaScriptボタンはLightning Experienceではサポートされておらず、表示されません
PDF内でJavaScriptやWebフォントに頼った装飾をするVisualforceの標準機能ではサポート対象外です

確認した環境

  • 2026年9月/Salesforce Summer '26(APIバージョン67.0)時点のVisualforce開発者ガイドで、renderAs="pdf"の書き方を確認しています
  • OPROARTS Connectorの提供状況は、2026年9月にAppExchange(日本語版)の掲載内容(バージョン・リリース日・評価)で確認しています
  • 記事の前半の手順は2023年5月時点の記録です。画面や操作は変わっている可能性があります

まとめ

  • OPROARTS Connectorは、oproartsとSalesforceを連携させ、ボタン操作で帳票をPDF出力できるようにするアプリです
  • 2026年9月時点でも活発に更新が続いており、AppExchangeの掲載上は2026年3月にも最新リリースがあります
  • 導入にはoproarts本体の年間契約が別途必要です。Connectorのインストールだけでは動きません
  • 帳票をPDFで出力するだけなら、標準のVisualforceページにrenderAs="pdf"を指定する方法があります
  • 同じ提供元が別の帳票サービスも掲載しているため、導入前にどちらへ寄せるかを確認しておくと安心です

参考:当時の画面

記事を最初に書いた当時の画面です。いまの手順と違うところは、各画像の説明に書いています。

取引先のページレイアウト編集画面。カスタムボタンにOPRO帳票作成が置かれている
ページレイアウトのボタン領域に、作成したカスタムボタンを置いた状態です。
取引先レコードの詳細画面。下部に「OPRO帳票作成」ボタンが並んでいる
レコード詳細画面です。配置したボタンが標準ボタンの並びに出ているかを確かめます。
出力されたPDF。取引先名・電話番号・作成日・最終更新日が差し込まれている
出力結果のPDFです。デザイナで置いた動的項目に、レコードの値が入っていることを確かめます。

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