SquareとSalesforceで顧客と決済をつなぐ
SquareとSalesforceをAPIでつなぐと、Salesforceの取引先からSquareの顧客を作ったり、Squareの決済をSalesforceへ取り込んだりできます。2023年に書いた記事を、2026年9月時点のSquare公式の開発者向けドキュメントで確かめ直しました。
どういうときに使うのか
店頭やオンラインの決済にSquareを使い、顧客や商談の管理にSalesforceを使っている会社では、同じ顧客の情報が2か所に分かれることがよくあります。決済の記録はSquareに、営業やサポートの記録はSalesforceに残るため、1人の顧客の全体像がどちらの画面でも見えません。
Squareは、カード決済を中心に、店舗やオンライン、請求書での支払いを受け付けられるサービスです。開発者向けにAPIが公開されていて、Salesforceとの間をつなぐ仕組みを作れます。
つなぎ方は4通り
当時の記事では、顧客と決済のそれぞれについて、2つの向きがあると整理していました。
| 向き | データ | 使いどころ |
|---|---|---|
| Salesforce → Square | 顧客 | Salesforceの取引先や取引先責任者をもとに、Squareの顧客を作る |
| Square → Salesforce | 顧客 | Squareで増えた顧客を、Salesforceに取り込む |
| Salesforce → Square | 決済 | Salesforceで管理している販売や課金を、Squareで決済する |
| Square → Salesforce | 決済 | Squareで処理した決済を、Salesforceに取り込む |
どの向きも、Salesforce側からSquareのAPIを呼ぶか、Square側の出来事の通知を受けてSalesforceに書き込むか、のどちらかで作ります。
顧客をつなぐ
SquareのCustomers APIは、顧客のプロフィールを作って管理するためのAPIです。公式ドキュメントでは、顧客の作成・更新・削除のほか、IDでの取得、一覧や検索での取得ができると説明されています。検索には、電話番号・メールアドレス・参照IDなどの条件を使えます。
Salesforceの取引先からSquareの顧客を作る
取引先の名前や連絡先をCustomers APIに渡して、Squareの顧客を作ります。返ってきたSquareの顧客IDを、Salesforceの取引先の項目に残しておきます。
Squareの顧客画面で確かめる
Squareの管理画面の顧客一覧に、作った顧客が出ていることを確かめます。当時の記事では、この画面を画像で載せていました。
Squareで増えた顧客を取り込む
Squareの顧客の作成を知らせるWebhook(公式ドキュメントでは customer.created)を受けて、Salesforceに取引先を作ります。
決済をつなぐ
SquareのPayments APIは、公式ドキュメントで、Squareの開発者向けプラットフォームの決済の裏側を受け持つAPIと説明されています。決済の一覧を取る ListPayments のエンドポイントがあり、決済があったことをWebhookで受け取ることもできます。
決済を取り込む先を決める
商談・注文・カスタムオブジェクトのどれに決済を残すかを決めます。当時の記事では、Squareで処理した決済をSalesforce側に取り込んだ例を画像で載せていました。
Webhookか定期取得で取り込む
決済のWebhookを受けてすぐに書き込むか、ListPaymentsで定期的にまとめて取るかを選びます。
顧客とひもづける
顧客を取り込むときに残したSquareの顧客IDを手がかりに、決済をSalesforceの取引先へ関連付けます。決済のデータのどの値で顧客を特定するかは、作る前にAPIリファレンスで確かめてください。
| 決めておくこと | 理由 |
|---|---|
| 金額と通貨の扱い | Salesforceの通貨項目にどう入れるかを、APIの値に合わせて決めておく必要があります |
| 返金や取り消しの扱い | 決済は作られた後に状態が変わります。取り込んだ後の変更をどう反映するかを決めておきます |
| 取り込む範囲 | 店舗が複数あるときは、どの店舗の決済を取り込むかを決めます。公式ドキュメントでは、ListPaymentsで店舗を指定しないと、既定の店舗の決済が返るとされています |
当時の記事から変わったこと
2023年の記事では、Squareの料金、Salesforceの取引先からSquareの顧客を作る画面、Squareの顧客画面、Squareの決済を取り込んだSalesforceの画面の4枚を載せていました。この4枚の画像は、いまは残っていません。同じ内容を、上の表と手順に文章で書き起こしています。
当時の記事にあった料金と、紹介リンクによる特典は、条件が変わっている可能性があるため外しました。
確認した環境
- 2026年9月時点のSquare開発者向けドキュメント(Customers API の概要、Payments API の概要)で確認しています
- APIの名前や項目は、Square側の更新で変わることがあります。作る前に最新のドキュメントを確かめてください
まとめ
- SquareとSalesforceの間では、顧客と決済のそれぞれを両方向に流せます
- 顧客はCustomers APIで作成・更新・検索でき、作成はWebhookでも受け取れます
- 決済はListPaymentsでまとめて取るか、決済のWebhookで受け取ります
- 二重登録を防ぐため、どちらを正とするかを決め、相手側のIDを項目に残します
- 料金は変わるため、Squareの公式サイトで確認してください
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